デモ自体はドライビングをゲーム感覚で楽しめるもので、アクセルもハンドルも用意されていないかわりに、人のジェスチャーからスピードや方向変更を認識するもの。ただし、もともと「UC-win/Road Ver.5.2」は一般向けの商品ではなく、研究開発用のシミュレータで、同社ではNEXCOや官公庁、大学に製品を納品している。システム営業グループの江間氏は「ここに表示しているVRは大橋ジャンクション付近のデータ。建設前に設計用のデータからVRにおこし、被験者に体験してもらって道路のマーキングや標識の分かりやすさなどを検討した」と話す。その結果、ドライバーは側面をあまり見ていないため、路面のマーキングを分かりやすくするなどの配慮がされたという。また、車線変更がしにくい構造であったため、早めの車線変更表示も検討された。
この他、同ソフトは地方自治体による景観の検討に使われたりといったケースもあるようだ。