IBM、世界中のデータを解析して医療改革を支援する新しいソフトウェアを発表
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「IBM Content and Predictive Analytics for Healthcare」は、IBMのスーパーコンピュータ「Watson」のコンテンツ解析技術を活用。Watsonは人間の「クイズ王」と対戦して勝利も納めている人工知能型のスパコンだ。
IBM Content and Predictive Analytics for Healthcareは、医療機関における大量の非構造化データを検索・分析するのを支援するソリューションとなっている。医療分野の非構造化データとは、医師のメモや初診票、退院時病歴要約、その他の資料などであり、その量は5年ごとに倍増しているという。コンピュータで生成したデータとは異なり、これらのデータは構造化されていないため、ビジネス・アナリティクスの活用は困難で、通常は放置されていた。
IBM Content and Predictive Analytics for Healthcareは、複雑な構造化データおよび非構造化データの解析を高速に処理する目的で開発されたIBM Power Systemsでの稼働に合わせて最適化された製品となっている。そのため埋もれている医療情報を正確に抽出し、情報の関連性を把握することで高度な診断や治療に活用できるようになる。これにより、医療従事者やその他の専門知識を要する職業の人々および経営者が、解析した情報を活用するだけでなく、これを検索、調査、発掘、監視および報告するための手段を提供するとしている。IBMのHealth Integration Frameworkにも対応しているため、医療機関はデータ・ウェアハウス、ビジネス・インテリジェンス、マスターデータ・マネージメント、先進ケース管理などの既存の情報システムをさらに活用できる見込みだ。
《冨岡晶》
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