富士通と古河電工、50Tbpsを実現するデータ通信用光技術を開発
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光ファイバーは、すでに長距離通信や加入者網などの領域で使われているが、サーバ内の狭い領域に多くの本数の光ファイバーを収納できず大容量化がむずかしいという課題があった。新技術では、細径・高屈曲の光ファイバーと、多レーン化により高密度化した光コネクターを採用し、配線を高密度化。配線容量を、従来の500本から2,000本に増大させた。これにより、従来の銅配線に比べ10倍の帯域を持つ毎秒50テラビット(Tbps)でサーバ内のデータ通信が可能だという。
本技術を用い、光ファイバーによる配線を高密度化した光ミッドプレーン(ボード間の配線をおこなうための基板)を試作したところ、伝送特性の評価において、1本あたり25Gbpsの光伝送と2,000本収納により、合計50Tbpsの性能が出ることが検証されたとのこと。広帯域な高性能サーバが実現可能となることで、大量のセンサーデータのリアルタイム分析による交通渋滞や電力需要の予測など、さまざまなサービスの提供が期待される。今後は、数年後の実用化を目指し、開発した要素技術の製品への展開やさまざまな用途への適用を進めていくとのこと。
《冨岡晶》
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