パックネットが自社網・拠点を武器にCDNサービスへ参入
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同社のCDN参入は、同市場で大半のシェアを獲得している最大手、アカマイ・テクノロジーズ(本社・マサチューセッツ)に次ぐ“後発組み”となるが、参入理由について同社CEO・ビル・バーニー氏はこう語る。
「例えば、欧米では動画をケーブルテレビ経由で見るのに対し、アジアはブロードバンドで楽しむ傾向がある。アジア太平洋地域は、2015年までに北米を抜いてIPトラフィック量最大の地域となり、世界最大のデジタルコンテンツ市場となると見込んでいる」
同サービスには、CDNテクノロジープロバイダーのエッジキャスト(本拠地・カリフォルニア)の技術が採用され、同社は「ライバルよりも高キャッシュヒットレートを提供できる」と説明。
パックネットサービス・ジャパンCEO・田所博文氏は、「テクノロジーもパフォーマンスも他社とは違うと確信している。正直、サービス料金は言えないが、かなりインパクトのあるものになる」と自信を込めた。
パックネットは、アジアと太平洋にまたがる全長4万6千420kmにおよぶ海底ケーブルネットワークと、アジア各地に展開するデータセンターを所有。こうした自慢の“点と線”を活用し、爆発的に成長し続けているアジア地域でのブロードバンド市場にワンストップによるCDNサービスで打って出るわけだ。
「アカマイなどは、データセンターやネットワークを『所有』はしていないが、我々は、自社の海底ケーブル・IPネットワーク・データセンターなどを柔軟に組み合わせ、他社にはないフルラインナップのソリューションを提供できるという強みがある。この点が競合他社との差別化につなげられるのではないか」と田所氏は説明した。
《大野雅人》
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