三菱樹脂、自動車のリチウムイオン二次電池向けセパレータに参入
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セパレータはリチウムイオン電池主要4部材の1つで、リチウムイオンを適度に透過させ、正極と負極が触れてショートするのを防ぐ機能を持つ多孔質フィルム。電池が異常発熱した場合に安全に孔を塞ぐ、シャットダウン機能も持つ。
同社はリチウムイオン二次電池用部材の製造・販売を手がける三菱化学と連携しながら、独自の乾式法のリチウムイオン二次電池用セパレータ「セパレント」を2009年に開発し、携帯機器向けのリチウムイオン電池に供給してきた。セパレントをベースに、需要拡大が見込める自動車用リチウムイオン二次電池市場をターゲットにした低コストの高耐熱セパレータを開発した。
この高耐熱セパレータは、セパレータに独自の耐熱コートを行った製品で200度以上の耐熱性を持ち、電池の内部短絡を防止する。また、長年培ったコーティング剤の開発力とコーティングプロセス技術により、市場に流通している耐熱セパレータ(湿式法)よりコスト競争力も高い。
同社は、リチウムイオン二次電池用の4部材を販売する三菱化学と連携しながら、グローバルな自動車向けに顧客ごとの性能評価やカスタマイズを実施し、2012年度中の実用化を目指す。13年度には高耐熱セパレータを量産化、セパレータ全体で2015年度に7200万平方mの販売を目指す。
《編集部@レスポンス》
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