富士通、「アライアンスクラウド」準拠のハイブリッドクラウド基盤を国内で初めて構築
エンタープライズ
ハードウェア
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
千葉工業大学、演習用プライベートクラウド環境を構築……ITスペシャリストの育成に注力
-
東京電機大学、学園全体の統合を視野に仮想化・クラウド基盤パッケージ「Vblock 300」導入

「アライアンスクラウド推進ソサエティ」は、大和総研ホールディングスと新日鉄ソリューションズ、パナソニック電工インフォメーションシステムズのユーザー系ICT企業3社によって、2010年10月に発足したクラウド技術推進グループ。特定ベンダーに依存しないオープンなプロダクト選定を特長に、基幹系システムでも使えるクラウド環境の構築・標準化を目的とした活動を進めている。アライアンスクラウド推進ソサエティでは、基幹系システムでも使えるクラウド環境の標準化を進めており、定められた要件を満たすシステム構成を標準モデルとして認定している。なお富士通は、同団体の標準化技術検証にハードウェアベンダーとして2011年5月より参画している。
今回富士通が構築したクラウド基盤は、アライアンスクラウド準拠のクラウド基盤を複数のデータセンターで同時に運用し、活用を可能にしたハイブリッド型のプライベートクラウド基盤となっている。富士通館林システムセンター内にPCサーバ「PRIMERGY(プライマジー)」やストレージシステム「ETERNUS(エターナス)」などをインテグレーションしたアライアンスクラウド準拠の基盤を構築した。
大和総研側は、このクラウド基盤と、自社データセンター内に構築された同一仕様のクラウド基盤とをネットワークでつなぎ、ハイブリッドクラウド型のクラウド運用が可能となっている。大和総研は、1,600台の仮想デスクトップ環境を構築する準備を整え、順次運用を開始しているとのこと。利用用途としては、高度なセキュリティに対応した中国でのオフショア開発用途から国内の社員利用まで幅広い範囲での適用が計画されている。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/