【特別企画】スマートフォン片手に大阪の街を行く(後編) | RBB TODAY

【特別企画】スマートフォン片手に大阪の街を行く(後編)

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テザリングを仲間と試す
テザリングを仲間と試す 全 7 枚
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 前編では、auの「DIGNO(ISW11K)」をWiMAXに接続しながら、地図表示や画像アップロードの快適さを体感した。さて今回は、大阪の夜へとくり出し、夜景撮影やテザリングも試してみた。

■夜景撮影はスマートフォンにお任せ

 facebookなどSNSや動画共有サイトの利用が増えるとともに、ますます「スマートフォンで撮影する」という機会は増えているはずだ。そうしたニーズに応えるように、スマートフォンのカメラ機能の充実が図られている。

 なかでも、夜間や室内で美しい画像が撮影できるような工夫がなされているようだ。今回の大阪の旅ではデジタル一眼レフも持参したのだが、正直なところ夜景や室内撮影ではスマートフォンで撮影したもののほうが色調も自然で、映りも良くて驚かされた。

 まずは御堂筋のイルミネーションを堪能。大阪のシンボルといえる御堂筋のイチョウをLEDのイルミネーションで装飾することにより、夜の大阪の街が一層きらびやかに彩られていた。この御堂筋イルミネーションの全長は日本最長といえる1.9kmに渡って装飾されている。実施期間は2012年1月22日(日)まで、点灯時間は17時ごろから23時まで。区間によってイルミネーションの色も違うようだ。

 オフィスビルが立ち並ぶ御堂筋で元気をもらった後は、さらなる大阪の魅力を求めて下町方面へ。なんばや日本橋電気街を抜け、目指すは通天閣と新天地。大阪不朽のシンボルである通天閣は、やはりライトアップされた夜景が魅力的。通天閣のライトアップは昭和32年から日立製作所によって始まったそうで、その電飾も時代に流れと共にすでに12回ものリニューアルが行われているのだとか。現在見られる最新のこの電飾は今年10月にリニューアルされたもので、大部分をLEDにすることで消費電力を従来の半分以下に抑えたそうだ。通天閣を中心とした歓楽街「新世界」は来年100周年を迎え、各種の記念行事が計画されている。電飾のリニューアルもその一環ということだ。

 そして新世界の名物といえば、やはり串揚げに尽きるだろう。大阪の串揚げはじつにさまざまなタネを串刺しして揚げてくれる。リーズナブルながらも、品数多くて全部を堪能できないほど。フライというより天ぷらに近い感じのフカフカした食感が特徴。そしてテーブル上にはソースを満たしたトレーが置いてあり、それに串揚げを浸して食すのである。一度口を付けた串揚げを再度ソースに浸すのはタブー。いわゆる「二度づけ禁止」いうやつだ。写真はタマゴの串揚げ。そんなもんまで揚げちゃうんだ。

■テザリングの利便性を実感

 そして夜は、日ごろネットで交流を深めている大阪の友人たちとオフ会に興じた。パソコン通信時代からネットを介して全国のケータイ事情などを情報交換してきた仲間たち。そんな友人たちの最新のモバイル利用状況などを探った。

 友人たちはコンサルタントやプランナーなど、フリーランスで飛び回っている方が多い。そうした友人たちにとっては、やはりモバイル機器を有効活用して仕事をしている人ばかりである。その利用パターンはさまざまで、タブレット端末と音声通話用のケータイの組み合わせで事足りてしまうという方もいれば、複数台のスマートフォンとデータ通信用モバイルWi-Fiルータを駆使し、ノートPCでの作業が欠かせないという方もいる。いずれにしても、モバイル端末を複数台所持し活用されているというのが共通事項のようだ。そうした使い方をしていく中で頭が痛いのが通信料の高騰だ。従来のケータイであれば、パケット定額料を含めて5千円もあれば1回線を利用できたが、スマートフォンになると通信料が跳ね上がる。しかも節約して利用しようにも、わずかな通信ですぐにパケット定額通信料の上限を超えてしまうので、料金を減らす手立てがないのだ。

 あと考えられることは、契約回線数を減らすことぐらいだろうか。機能で重複するものがあれば、なるべく1台で利用する方向にまとめていくしかない。では、どんなところから削っていくべきか。

 今回集まってくれた友人・知人たちがみな所持していたものの中で、モバイルWiFiルーターの必要性についての議論が進んだ。ノートPCをモバイル環境で利用するには欠かせないアイテムだ。しかし、スマートフォンにテザリング機能があれば、じつはこのモバイルWi-Fiルータが必要なくなる。テザリングとは、スマートフォンをモバイルWi-Fiルーター代わりに利用する機能だ。ただし、これまでテザリングによる通信を行うとパケット通信料が高額になるという印象が拭えず、またその通信速度も3Gがベースなのであまり「速い」という印象も無く、結果的にモバイルWi-Fiルーターとスマートフォンを併用するユーザーが少なくなかったように感じる。

 しかし、auがラインアップするWiMAX機能搭載のスマートフォンであれば、WiMAX通信を利用したテザリング機能を利用することができるのだ。もしWiMAXのエリア外だったとしても、3Gネットワークでテザリングできるので、通信エリアで困ることも少ない。しかもその利用料金は、スマートフォンの月額利用料に525円プラスするだけである。プラス525円で、スマートフォンがモバイルWiFiルーター代わりに利用でき、しかもその通信速度は固定ブロードバンド並み。ならば使わない手はないだろう。しかも1台のスマートフォンで、最大8台の機器を同時接続できる。オフ会でも大活躍というわけだ。

■プラスアルファのおまけに期待

 ケータイサービスはかつて、地域ごとに通信キャリアが存在しサービス提供が行われていた。そのため、ケータイの販売価格も地域によって異なり、とくに大阪を中心とした関西エリアは全国でも安く購入できることが知られ、筆者もよく関西でケータイを購入したものだった。しかし、そうした価格差が問題になり、'90年代後半は地域外の通信キャリアではケータイを契約できないといった暗黙のルールまで施行されることになった。

 その後、地域通信キャリアの統合が図られ、現在ではキャリアごと全国1社体制でサービスが展開されるようになった(auとウィルコムのみ、沖縄エリアだけ別会社となっている)。したがって現在では地域に関係なく、全国どこでもケータイを契約できるようになったのだが、一方でかつてのような端末の販売価格差もほとんど無くなり、どこで購入しても値段は一緒というような状況だ。

 しかし、大阪のケータイショップ店頭でのやり取りを聞いていると相変わらずこんな感じの会話が飛び交っている。「これなんぼ?」「おにいちゃん、おまけしといて!」…。こうした問答が大阪の魅力であるし、実際ケータイを購入する際にも、東京では考えられないような特価が飛び出してきたり、プラスアルファのおまけが期待できるのも大阪ならではだ。そんなわけで、今でもケータイを買うなら大阪で、というジンクスは当てはまるのかもしれない。大阪に立ち寄った際には、ぜひケータイショップにも足を運んでみよう。

《木暮祐一》

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