「息をのむ美しさ」……宇宙から撮影したオーロラが公開に | RBB TODAY

「息をのむ美しさ」……宇宙から撮影したオーロラが公開に

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野口宇宙飛行士撮影
野口宇宙飛行士撮影 全 8 枚
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 「国際宇宙ステーションは約90分で地球を1周する。そのため1日16回昼と夜がくるが、北極や南極地方の近くを飛ぶ時に時折見えるオーロラの美しさに感動した。緑色のカーテンのようなオーロラが1000キロメートル以上にわたって広い範囲で見える。ほんとに息をのむような美しさだった」。

 コニカミノルタプラザと宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、東京・新宿で「宇宙から見たオーロラ展2012」を開催。19日に報道関係者向けに内覧会を実施した。展示会場入口近くには、古川宇宙飛行士や野口宇宙飛行士が撮影したオーロラの写真が展示。古川宇宙飛行士は、国際宇宙ステーション(ISS)でのオーロラ撮影の思い出を、冒頭のように語っている。会場には、ほかにもISSクルーが撮影した複数の神秘的なオーロラ写真が展示されている。

 古川氏はオーロラ撮影について「最近はデジタルカメラの(性能)が大変良くなってきたので、かなりいい写真が撮れるようになってきた。しかしビデオカメラによる映像は、まだまだ難しいのが現状。人の目では綺麗に見えても、ビデオカメラで撮影したものを再生してみると真っ黒なってしまって映っていない(ことがある)」。今回は、NHKとJAXAが開発した超高感度ビデオカメラで撮影したオーロラ映像も流されている。

 また、地上から撮影したオーロラ写真として、自然写真家の牛山俊男氏の作品も展示。カナダやアラスカほか、国内で撮影されたものも公開されている。「指先が半分凍傷になっても、こういう写真が撮れれば」と笑いながら話す氏は、オーロラを撮影しはじめて10年目。より美しいオーロラに出会うため、基本的にマイナス30度くらいのなかでずっとオーロラを観察しているという。「見ていると北東の低空から活動的なオーロラが来るのがわかる。建物の中で待っていて、オーロラが現れてから見るとなると、一番いい場面を逃してしまうかもしれない」と話す。会場に展示されているものは、フィルム(ポジ)とデジタルで撮影したものがあるが、「フィルムの場合はゆっくりと巻かないとフォルム自体が割れてしまうことがあり、気遣いが必要だ」と振り返ってくれた。なお。カメラは特別注文したものではなく通常手に入れることができるものを使っているとのこと。「星とかオーロラはレンズがポイントで短い時間でできるだけ光を取り込むことができるレンズを使わないとなかなかこういう写真を撮ることができない。感度を上げてもできるだけノイズが少ないこともポイントだ」と話す。

 この他、会場の奥ではオーロラの生中継「Live!オーロラ」も実施され、東京・新宿にアラスカのオーロラを100インチの大画面で体感することができる。

 同展示会は2月19日まで開催されている。


《RBB TODAY》

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