富士通、印刷業界向けインキ削減ソフト「InkFit」新発売……CMYKの配合を最適化
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「InkFit」は、印刷データを生成するシステムに組み込むことで、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色で構成される画像データを解析し、印刷時にカラーインキの使用量が最小となる色の配合に変換できるソフトだ。シアン、マゼンタ、イエローの3色のカラーインキの使用量を最小に抑えることを目的とし、その分をブラックで補う割合を計算する独自のカラーマッチング技術を適用した。これにより通常印刷時と同等の画質を実現しつつ、トータルのインキ使用量を15から30%まで削減可能だという。
たとえば、同じグレーを表現する場合でも、通常は シアンが70%、マゼンタが70%、イエローが70%であるのに対し、同ソフトを用いればシアンが5%、マゼンタが30%、イエローが30%で済む。さらに全体的なインキの量が減ることで色再現の安定した印刷が可能となる。インキ削減によるコスト削減に加え、乾燥時間を短縮したり、印刷物および印刷機の汚れを低減できるため、作業コストも削減できる見込みだ。
価格はオープン価格で、Microsoft Windows 7 が動作するPC/AT互換機で動作する。InkFitで作成されるプロファイルは、ICC形式のデバイスリンクプロファイルが使用可能なRIP(Raster Image Processer)で動作するファイルとなる。
《冨岡晶》
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