インテル、次世代通信プラットフォーム「Crystal Forest」を2012年後半より投入 | RBB TODAY

インテル、次世代通信プラットフォーム「Crystal Forest」を2012年後半より投入

エンタープライズ ハードウェア
ネットワークには日々、毎分30時間視聴相当のビデオがアップロードされている(インテルイメージ動画より)
ネットワークには日々、毎分30時間視聴相当のビデオがアップロードされている(インテルイメージ動画より) 全 2 枚
拡大写真
 米インテルは現地時間14日、次世代通信プラットフォーム「Crystal Forest」(開発コード名)の主要機能を公表した。一層効率的かつ安全なデータ処理を実現するとともに、クラウド接続やコンテンツ処理に適した処理機能を提供するもので、2012年後半より提供される予定だ。

 ネットワークには日々、毎分30時間視聴相当のビデオがアップロードされ、2015年には毎秒IPネットワークを通過するすべてのビデオを視聴するにはおよそ5年を要すると推測されている。こうしたビデオ・トラフィックの増加は、ネットワーク機器メーカーやサービス・プロバイダーにとって大きな負担となっている。とくにネットワーク機器メーカーは、拡張性の高いネットワーク・プラットフォームの構築に、それに特化した多様なコプロセッサーとプログラミング・モデルを組み合わせることにより、複数の通信手法に対応しなければならず、非常に複雑でコストを要する開発工程を強いられているのが実状だ。

 「Crystal Forest」を利用することによって、機器メーカーは、アプリケーション、コントロール、パケット処理という3つの通信処理機能をIA(インテル・アーキテクチャー)マルチコア・プロセッサーで統合可能となる。

 「Crystal Forest」では、レイヤー3のパケット転送で最大1億6,000万パケット/秒のパフォーマンスを実現可能で、ネットワーク・ノードごとに数千本の高解像度ビデオの伝送が可能。従来のインテル・プラットフォームに比べて5倍以上のパフォーマンス向上を実現した。また「Crystal Forest」は、暗号化、圧縮、ディープ・パケット・インスペクション(DPI)など、特別な高速パケット処理を行うインテルQuickAssistテクノロジーも備えている。開発者はWind River Simicsが提供するCrystal Forestプラットフォームのシミュレーション・モデルを使用して、ソフトウェアの開発から検証、システム化までが可能とのこと。

《冨岡晶》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース