【MWC 2012(Vol.27)】インテルのモバイル向けチップ「Atom Zシリーズ」が登場!端末メーカーとのタッグでARM追撃
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MWC 2012での発表にはインテルCEOであるオッテリーニ氏自らが登壇。「我々は、世界中のスマートフォンユーザーにエキサイティングな新機能と優れたパフォーマンスを提供します」と語り、新しいチップの優位性、さらに端末メーカーやオペレータなどのパートナーと展開する今後の戦略についても熱弁を振るった。
モバイル端末のチップセットはイギリスのARMがほぼ独占している状態にある。PCやサーバーでは支配的な立場にあるインテルだが、この分野では完全に取り残されている状況だ。モバイル端末の急激な成長から、インテルにとってもこの分野でシェアを獲得することが非常に重要な課題となっていた。
新しいチップセットはインテルがこれまでたびたび発表を予告してきたAtom Z2460(コードネーム:メドフィールド)に加えて、その性能を倍増させたというZ2580、バリューゾーン向けのZ2000の3種類。Z2460はこれまでの発表よりパワーアップしており、動作周波数は2GHzに達するという。
Z2580はマルチLTE/3G/2Gソリューションに対応する高性能版。1.8GHzのデュアルコアで、ハイパースレッディングによりクアッドコアとして動作する。ただし、出荷は2013年以降となるようだ。一方、Z2000は新興市場向けの価格競争力に優れた製品で、2012年中にサンプリング出荷する模様。
ARMの牙城を切り崩すため、端末メーカーと提携することも発表された。そのメーカーはモトローラ・モビリティ、レノボ、ZTEに加え、インドの新興メーカー「Lava International」も含まれる。さらにフランスのモバイルネットワークオペレーター「オレンジ」とも協力体制を築いている。
《山田 正昭》
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