渡辺謙「共にあり続けるということを常に発信し続ける」……NHK「明日へ~支えあおう~」 記者会見
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会見には渡辺謙さんのほか、三宅民夫アナウンサーや番組プロデューサーが出席。ナレーションの収録を終えたばかりという渡辺さんは「エッセイのような、心の声のような部分を含めて一言一言吟味したので、NHK的には冒険作になる」と、収録の手応えを語った。
渡辺さんは冒頭の挨拶で「震災以降、いろんなカタチで“僕にできること”をずっと考えながら行動してきたが、7月に被災地を訪れたとき個人的にやっていくのは限界があると感じていたところ、NHKからお話があった。形を決めずにおこなってきたことなど、いろいろやってきたことをまとめてもらった」と同番組への参加の経緯を語った。
また、渡辺さんは「4月に(被災地を)伺ったときには、僕自身全く受け止めきれなかった。言葉を失ったり、一緒に泣くとか、背中をさすったりすることしかできなかった」と、地元の人たちとの交流を続けてきたことに関して、当時の心境を語った。
同番組では、震災に遭遇したその場所で、震災の当日の様子を語ってもらう「証言記録・東日本大震災」、災害の研究者などを被災地に招き、復興へ向けて実践的なノウハウを伝授する「復興サポート」といったシリーズを中心に、日本を愛し、手を差しのべようとする著名人達の活動なども取り上げ、震災や復興への道のりを伝えていく。
渡辺さんは第1回・第2回放送分に出演。第1回放送では、世界に震災を伝えてきた渡辺さんの活動を追い、11月にニューヨークで行なわれた被災地支援オークションでの英語版「雨ニモマケズ」朗読の様子や、1月のダボス会議での渡辺さんのスピーチ映像などを紹介。第2回放送では、繰り返し被災地に足を運んだ渡辺さんと被災者との交流・対話を紹介する。
会見の中で三宅アナウンサーから「現実的には、風化といったものがあるし、世の中は移り変わりが早いといった面があります、(これからの復興は)戦いになっていくのではないか?」との質問が渡辺さんに向けられた。
渡辺さんは「僕は若いとき病気をして、戦うということにちょっと疲れたことがありました。僕の病気そのものが闘病といった性質のものではなく、時間とうまくやりとりしながら長いスパンでものを見ていくということをやらされて、もしかすると(復興も)そういうことかもしれないと感じています」、「目に見えない未来と向き合うとき、力を込めてしまうと息が切れてしまう気がするんですよ、被災地の方々に要求するものではないし、どうした頑張れ頑張れといったものでもない、共にあり続けるといったことを常に発信し続けて、何か手をさし述べられるものがあれば、手を差し伸べていきたい」と答えた。
加えて、「やっぱり重く受け止めすぎて目を背けてしまうことが一番嫌だなと思っていて、出来るだけ負荷のないような形で、皆さんの“僕に、できること”を思ったり考えたり悩んだり、あるいは留まったりしてもいい、穏やかにじっくりとゆっくりと共生していきたい」と視聴者に向けて訴えかけた。
また、会見では記者から「ほとんどの皆さんが、現実的に何をしたらいいのか迷うと思うのですが何かアドバイスはありますか」との質問も。
渡辺さんは「一緒に、迷って悩んで欲しいと思います。一番簡単な方法は、(現地に)行って欲しい。何をするわけでなく行って欲しい、どんな形でもいいので、それが一番手っ取り早い方法。もし、余裕がないという人も、こういった番組のなかで何かを感じてもらうだけでもいい、このことをずっと続けていくために、僕たちの肩の荷をおろして寄り添っていく必要がある」とアドバイスの言葉を残した。
新番組「明日へ~支えあおう~」
NHK総合:毎週日曜日午前10:05~10:53
第1回:4月8日「渡辺謙 “僕に、できること”世界に震災を伝える」
第2回:4月15日「渡辺謙 “僕に、できること”ただひたすら被災地へ」
《編集部》
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