MNP、KDDIが6ヵ月連続で首位に!……純増数はソフトバンクが3ヵ月連続で首位 | RBB TODAY

MNP、KDDIが6ヵ月連続で首位に!……純増数はソフトバンクが3ヵ月連続で首位

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MNP利用状況の推移
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 電気通信事業者協会(TCA)は6日、2012年3月末現在における携帯電話・PHSの事業者別契約数を発表した。

 携帯電話の合計契約数は、124,187,600件(対前月比増1.1%)。事業者別では、NTTドコモが純増252,700(前月166,600)で累計60,129,500件。KDDI(au)が純増437,300(前月192,800)で累計35,109,100件。ソフトバンクが純増603,000(前月284,100)で累計28,949,000件となった。なお、イー・アクセスは2011年12月分からTCAへの契約者数提供を取りやめている。

 PHSはウィルコムが純増131,500(前月増65,700)となり累計4,556,400件。BWA(Broadband Wireless Access)契約数は、UQコミュニケーションズが純増214,800(前月167,000)で2,296,400件となった。

 純増数では、春商戦本番に入り各社とも大きく数字を伸ばしたが、なかでも新しい「iPad」発売やプラチナバンド獲得などのトピックが大きく影響し、ソフトバンクが3ヵ月連続で首位をキープした。

 また、ナンバーポータビリティ(MNP)の利用状況については、KDDIが先月の2倍以上となる94,100件の転入超過で6ヵ月連続トップ。下半期のMNPについてはトータルでKDDIが首位を独占したカタチとなった。2位のソフトバンクは53,100件の転入超過、ドコモは145,900件の大幅な転出超過となっている。

 KDDIはこの下期、iPhone 4S発売にはじまり、端末ラインナップの拡充で人気ブランドを網羅。また、auスマートパスやauスマートバリューなど新サービス・料金プランを打ち出してきた。その結果、同社がユーザー満足度をはかる指標として純増数よりも重視するMNPの好調につながっているといえる。

 好調の要因についてKDDI広報部に聞くと、「3月という市場が動くタイミングで、好評のauスマートパス・auスマートバリューなどのサービスや、新機種『Xperia acro HD』の発売などがきっかけとなってauに移る人が多かった」とコメント。特に、auスマートバリューについては、TV-CMを中心とした広告活動の効果もあって問い合わせがかなり増えたという。家庭で、スマートバリューの対象となるサービスに入っている人からの問い合わせが多く、家族皆で安くなるのであれば、ということで乗り換える人が多かったとのこと。

 また、iPhone 4Sがメールのリアルタイム受信などに対応した影響も大きく、iPhone 4S自体の販売も伸びたとのことだった。MNPの好調もあり、3月末時点で、KDDIの契約数は3500万件を突破している。

 一方、純増数で1位をキープしたソフトバンクの広報部では、MNPについても「転入超過傾向が続いており、好調だと思っている」とコメント。7月25日に開始予定となっている900MHz帯の周波数、“プラチナバンド”を使用した通信サービスに対応予定の「PANTONE 4 SoftBank 105SH」(3月9日発売)が好調な売れ行きを示しているという。

 唯一の転出超過が続いているドコモでは、Xiスマホユーザー向けの割引施策強化など、ポートイン推奨、ポート・アウト抑止の両面について今後も注力していきたいとしていた。

《白石 雄太》

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