Wi-Fiエリアの通信品質向上への取り組みについて、Wi-Fi推進室の大内良久氏が説明をおこなった。au Wi-Fiについても、3Gのネットワーク整備と同様「利便性の高い生活動線上に展開する」ことをコンセプトとして取り組んできたという。
大内氏はこれらの取り組みを「ひろがる」(スポット・エリア増加拡大)、「つながる」(通信品質向上)、「ツカエル」(利便性向上)という3点に分けて説明した。
特に「つながる」(通信品質向上)の取り組みとしては(1)2.4GHz帯に加えて干渉の少ない5GHz帯対応、(2)3Gが逼迫しているエリアを調査しWi-Fiで補完するとともに、接続状況(CDL)データ分析や走行データ分析を集約した品質情報解析システムの導入、(3)利用者が多くいる方向に向けて電波を吹くことで屋内施設全体をカバーする「ビームフォーミング技術」の導入、そして(4)ストリートや地下街をまるごとWi-Fi化する「ストリートセル構想」といった対策に取り組んでいる。
また、地下鉄駅間のエリア化についても順次対応中だ。ただし、電車は複数の基地局からの電波が入り乱れた環境となるため、ハンドオーバー失敗による切断が生じやすい。この問題については、「マルチバンドの基地局が集まっている地域を移動するシチューエーションで、ハンドオーバーをきちんとやるのは非常に高度な技術。つながりを維持するために、パラメーターの設定を調整したりレピーターで間をつなぐとかのチューニングにより、トータルの品質を向上させる取り組みをおこなってきた」(西山氏)という。