為末は16日、「オリンピックがどの程度国際的か」と題して各国のオリンピックに対する認識の違いについて説明し、そのなかで猫の騒動にも言及。「柔道がヨーロッパや南米で人気なのは、日本人が出向いていって時には国籍を変え広げたから」とスポーツ界における国籍変更の前例をあげながら、「僕は世界中の人がスポーツを楽しめるようになってほしいと思っていて、猫さんがせっかく国籍を変えたなら、カンボジアに日本のマラソンを伝えて、スポーツの父になってほしい」と自身の思いつづった。
為末は「五輪はもちろん人気で素晴らしいのだけれど、それはやっぱり先進国などメディアが行き届いた所で作られた権威でもあって、だからメディアが無い所ではそもそも五輪を知らない」などと選手から見た五輪の現状を報告し、「僕はやっぱり五輪には本当の意味の世界の祭典になってほしくて、そうするには結局の所、貧困撲滅と世界に置ける行き過ぎた格差を是正する事しかないんだと思う。引退したらそれを手伝いたい。大変な事だろうとは思うけど」と将来の抱負をつづっている。