ノキアが第1四半期決算を発表、スマートフォン苦戦で大幅赤字
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売り上げは73億5400万ユーロ(約6000億円)で前年同期の26%減。営業利益は13億4000万(1093億円)の赤字となった。前年同期は4億3900万ユーロ(358億円)の黒字だった。同社のステファン・エロップCEOは「我々は大規模な企業変革の家中にある。この1年間で新しい戦略は大きく進歩したが、それを上回る厳しい競争に晒された」と述べた。
携帯端末全体の出荷台数は8270万台で24%減。さらに平均価格も22%減少した。スマートフォンに限ると1190万台で実に51%もの減少を記録した。同社のスマートフォンはかつての主力だったSymbian OSの開発を打ち切り、新たに採用したWindows Phoneへの切り替えの最中にある。役割を終えたSymbian OSの販売減少分をWindows Phoneが埋めることができなかった。
Windows Phoneを採用したLumiaシリーズについてエロップCEOは「米国では予測を上回ったが、英国など一部の市場では苦戦している」と述べ、復活をかけた同シリーズの販売が必ずしも順調でないことを認めた。スマートフォンの販売台数1190万台のうち、Lumiaシリーズは約200万台だった。
ノキアはヨーロッパの工場の幾つかを閉鎖し、それに伴う従業員のリストラも断行するなど大規模なコスト削減にすでに着手しているが、さらなるコスト削減に取り組むほか、販売部門のトップが辞任することも発表された。
《山田 正昭》
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