IFA2012、過去最大規模で8月31日に開幕……キーワードは“コネクティビティ”
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記者説明会には、IFAを主催するメッセ・ベルリン社COOのクリスチャン・ゲーケ博士が登壇。欧州では幾つかの国で経済危機が起こっているが、いずれも小規模な国であり、欧州全体の経済に与える影響は軽微だとして、「IFA2012」の成功に不安はないとした。
ゲーテ博士によると、「IFA2012」の展示エリア面積は、過去最高を記録した2011年の140,200平方メートルを超える見込みとのことで、そのほか出展社数や来場者数、来場メディア数についても全て楽観的な見方を示した。
キーノートスピーチについては、まだ正式な確定はしていないものの、グーグルやサムスン、IBM、東芝などの企業名を挙げ、魅力的な顔ぶれになると期待感を持たせた。今年は6月に新しい国際空港がベルリンにオープンすることから、IFAへのアクセスについてもこれまでより便利になるとのこと。
また、この日の説明会には、IFAを共催するgfu(ドイツ民生通信エレクトロニクス協会)のチェアマンであるRainer Hecker博士、ドイツ電機工業会チェアマンのReinhard Zinkann博士、マーケティングリサーチ会社GfK、グローバルディレクターのJurgen Boyny氏らも登壇。各々の立場から、IFAの展望やコンシューマーエレクトロニクス及び、ホームアプライアンス製品のトレンド、今後の見通しなどについて説明した。
説明会全体で強調されていたキーワードは“コネクティビティ”。Hecker博士は、これからは全ての製品が繋がっていくとし、2つ以上の製品にまたがったユーザビリティの概念や画期的なディスプレイ技術等がトレンドになっていくとした。Boyny氏も、インターネットとコネクティビティは今後数年間の主な問題となり、来年度中には、デジタル、白物家電問わず、ほとんどの製品がネットに繋がるようになるだろうと述べた。
Boyny氏はまた、勢いを失っているTV市場についても言及。3DTVとスマートTVに関して、2012年は大きなチャンスがあるとポジティブな見方を示した。日本では少し下火になった感のある3DTVだが、欧州では今後も普及が進み、2013年には薄型TVの内、およそ3分の1が3DTVになるとしている。
世界的な不況の中にあって、過去最大規模での開催が見込まれている「IFA2012」は、8月29日、30日にプレスデイが、その後、8月31日から9月5日までの6日間にわたって一般公開が行われる。
《白石 雄太》
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