NEC、早稲田大学のプライベートクラウド環境の構築を受注
エンタープライズ
ソフトウェア・サービス
注目記事

早稲田大学は、創立150周年、2032年を見据えた中長期計画「WASEDA VISION 150」に基づき、情報基盤の整備を進めている。今後3年間で、ポータルなどの学生向けサービスから、人事などの法人システムや履修登録などの教務システムまで、大学内の多岐にわたるシステムのプライベートクラウド環境への移行を計画しており、この構築・保守をNECが担当する。
具体的には、これまで運用・管理してきた約50システム、約220台のサーバを、今後3年間でNECのデータセンターおよび学内に設置する共通IT基盤に順次仮想化・統合する。仮想化によりサーバ台数を1/4に削減するとともに、各システムのサービスレベルを、重要度や可用性など要件に応じて3つ(Light/Standard/Advanced)に集約する。
リソースの有効活用としては、ハードウェアやOSなどのプラットフォーム環境を標準化し、共通IT基盤として構築。共通IT基盤には、NECの「Cloud Platform Suite」を使用し、サーバやストレージ、OSなどのITリソースを必要なときに必要なだけ利用することが可能となる。これにより早稲田大学は、履修登録などアクセス集中時にも安定的な運用ができ、また、短期間で新しいサービスの提供が可能となる見込み。
なお、NECはこの取り組みに先がけて、大学で最大規模の利用者数を誇る早稲田大学の授業支援システム「Course N@vi(コースナビ)」のクラウドサービス化を実現している。「Course N@vi」は、オンデマンドによる講義の受講、レポートの提出など、授業に関するさまざまな活動を支援するシステムで、利用者は学生・教職員合わせて約7万人。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/