金環日食は事前に観測グラスの安全確認を
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日本国内での金環日食が観測できるのは、1987年9月23日に沖縄以来25年ぶり。九州から関東までの広い範囲で観測が期待されている今回の金環日食は、「世紀の天体ショー」とも称され、昨年あたりから観測用グラスの販売・流通が急増していた。
その中には、安全な観測に適さない危険な製品も含まれている可能性があると、消費者庁の消費者安全課が指摘している。日食の観測に、不適切な製品を用いると、目を傷める危険があり、重症化したり、視力低下に陥ることもあるという。
危険な製品の見分け方として、日本天文協議会のワーキンググループの一つで、同会長の海部宣男氏が委員長を務める「2012年金環日食日本委員会」が呼びかけている情報をもとに、以下のように説明している。
まず、「室内の蛍光灯を見て、一見して明るく、形がはっきりと見える製品」。可視光線を十分に減光している安全な製品の多くは、かすかに蛍光灯を確認できる程度の見え方となるという。
さらに「可視光線や赤外線の透過率が高い製品」。安全性の検討材料となる数値として、可視光線で0.003%以下、赤外線で3%以下が目安だという。そして、「LEDライトなどの強い光にかざした時に、ひび割れや穴が確認できるもの」。
消費者庁では、これらの条件を参考に、観測グラスの品質や性能を確認したうえで、正しく観測するように呼びかけるとともに、流通している観測グラスに不適切な製品がないか確認中だという。
なお、2012年金環日食日本委員会では、他にも初心者が日食を撮影する行為の危険性や、曇り空の場合の危険性など、日食観測における注意事項についてまとめている。
《田崎 恭子》
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