ガートナー、2015年までの世界のITアウトソーシング市場予測を発表
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2012年以降の世界のITアウトソーシング市場は、各地域の経済情勢やサービス技術の進展、ユーザー企業のグローバリゼーションなどの影響を受け、地域ごとに異なる発展を遂げると見られている。欧州ではギリシャ、アイルランド、イタリア、ポルトガルにおける経済の見通しが不透明なため、大半のユーザー企業においてコスト意識が高まる一方で、一部の企業では重要なアウトソーシングの意思決定を遅らせることが見込まれるという。またコスト意識は北米でも高く、当地域では持たざるITを志向するユーザー企業が多いことから、アウトソーシングのニーズは堅調に推移するとガートナーでは予測した。
日本では、運用コスト削減や業務効率化を目的としたアウトソーシングに対する需要が根強く、インフラからアプリケーションへと委託範囲の拡大も見込まれる。その結果、日本市場は年率平均0.9%(ドル・ベースの場合、年率平均3.4%)で成長し、2015年には4兆2,219億円の規模になるとガートナーでは予測している。
ガートナーが発表した最新のITサービス・プロバイダの売上実績では、2011年のITアウトソーシング市場で高い成長率を維持したのは、売上高10億ドル以上の大手プロバイダの一部、インド系プロバイダ、クラウド系プロバイダ、および大規模な合併・買収(M&A)を行ったプロバイダだった。なお、2011年の世界のITアウトソーシング売り上げ上位5社は、IBM、HP、富士通、CSC、Accentureとなっている。
《冨岡晶》
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