NEC、世界初の技術「ExpEther」を用いた製品を発売
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「ExpEther」を利用することにより、サーバ・ワークステーションとコンピュータ資源(CPU・HDD・GPUなど各種デバイス)やクライアントをイーサネット上で接続できる。そのため、システム拡張や性能向上の際に、サーバ・ワークステーションなどの本体を追加するのではなく、必要なコンピュータ資源(CPU・HDD・グラフィックボード(GPU)など)のみを追加可能だという。データ転送は通信プロトコル(TCP/IP)を使用せず、サーバ・ワークステーション内に内蔵されたデバイスでの転送と同じ高速データ転送(DMA転送)が可能で、イーサネットでの通信に比べて、大量のデータを効率よく転送でき、高速処理が可能となる。
今回、「ExpEther」を搭載する製品として製品化されたのは、サーバ・ワークステーション側に搭載する「ExpEtherボード」、そのサーバにネットワーク経由でコンピュータ資源を接続するための「ExpEther I/O拡張ユニット」、サーバ・ワークステーションに接続する端末「ExpEtherクライアント」の3種。NECは、本製品を中核とした「ExpEther」関連製品を、今後3年間で150億円販売する計画だ。
なお本製品は先行的に、大阪大学の汎用コンピュータシステムに導入が決定済みとなっている。大阪大学は、これまで教室で学生が使用していた高性能PC(約600台)それぞれに「ExpEtherボード」を搭載し、サーバ室に移設して集中管理することで教室内の消費電力低減を図る。学生は教室で「ExpEtherクライアント」(600台)を介して高性能PCをリモートで利用する一方、夜間など授業のない時間帯は、サーバ室のPCの資源(CPU)が「ExpEther」経由で他の用途(大容量計算処理など)にも有効利用される。
《冨岡晶》
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