燃料電池や屋外設備のR&Dを日本に開設……ノキアシーメンスネットワークスCEO会見 | RBB TODAY

燃料電池や屋外設備のR&Dを日本に開設……ノキアシーメンスネットワークスCEO会見

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ノキアシーメンスネットワークス(グローバル)ラジーブ・スーリCEO
ノキアシーメンスネットワークス(グローバル)ラジーブ・スーリCEO 全 2 枚
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 ノキアシーメンスネットワークス(NSN)は日本市場に注目しているという。具体的にどのようなプランを展開していくのだろうか。

 ラジーブ・スーリCEOは、環境問題や災害対策のため、燃料電池や屋外設備の研究を行うラボ(伊勢原ラボ)の開設、LTE関連のプロジェクトやR&D要員の採用強化、NOCの増強などに言及した。

 日本でのCEM(Customer Experience Management)を強化するためには、3G、LTE、LTE-Advancedなどマルチスタンダードに対応する基地局プラットフォーム(iSON)やトラフィックを分散させるスモールセル(Flexi Zone)などのソリューションも積極的に展開していく。

 質疑応答では、トラフィックのスパイクなどによる通信障害に有効な対策として、(1)シグナリング(信号)処理のアーキテクチャは階層的にするよりフラットにしたほうがよい、(2)帯域や周波数の確保はやはり重要、(3)LTEなどの分割多重方式は有効であり、Wi-Fiを含むスモールセルの活用も効果がある、(4)運用レベルではQoSによるシグナルの差別化というアプローチも有効、を挙げた。

 また、LTE-FDDとTD-LTEはどちらが市場を制するかという質問には、まず、基地局のハードウェアはある程度共通化できるので、両方とも残るだろうという見方を示し、現状の市場から判断するとLTE-FDDの市場がまずスケールするが、3年後くらいからTD-LTEの利用が広がってくるだろうと答えていた。

 NSNのR&D関連の投資は、グローバルで年額2000億円を予定しているという。

[おわびと訂正]R&D関連の投資額2000億円はグローバル対象でした。おわびして訂正いたします。

《中尾真二》

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