大塚商会、“電力の見える化スターターパック”発売……工事不要! 中小企業向け節電対策に | RBB TODAY

大塚商会、“電力の見える化スターターパック”発売……工事不要! 中小企業向け節電対策に

エンタープライズ フォトレポート
『電力の見える化スターターパック』を説明する、大塚商会 プロダクトプロモーション部 後藤部長
『電力の見える化スターターパック』を説明する、大塚商会 プロダクトプロモーション部 後藤部長 全 18 枚
拡大写真
 大塚商会は19日、中小企業の節電対策に向けた商品として『電力の見える化スターターパック』を発売した。同商品は、無線機能を備えたスマートコンセントとUSB型のコントローラーがパックとなったもので、価格は12万円。

 電力の見える化スターターパックでは、それぞれのコンセントに接続した電気機器の電力使用量を計測でき、計測結果はUSB型のコントローラーをPCに接続することで見ることができる。スターターパックには4台分のコンセントを用意、そのうち1台が親機となっており最大で64台まで増設が可能。また、照明用には埋め込み型の測定器を用意、PC側から操作することで照明機器のオンオフが可能となっている。

 同システムは、電気工事やネットワーク工事不要で導入でき、現状の使用電力量を正確に計測して可視化することで、無駄の削減や使用機器の再配置、集約など節電対策に取り組む中小企業に役立ててもらう。説明会に登壇した大塚商会 プロダクトプロモーション部 部長 後藤和彦氏は、電力使用量の可視化について、「可視化することで細部が見え、見えてくれば対策が打てる」と、その有用性を説いた。

 同社では、既に電力の見える化とあわせてピークカットを実現するサービス「オープンBEMS」を展開しているが、実際に、従業員105名の企業への導入したところ、デマンドコントロールにより契約電力を218kwから201kwに下げることに成功、年間およそ860万円かかっていた電気料を、約74万円削減することに成功したという。「この企業ですと、初期費用は250万円弱なので3年ちょっとで元が取れることになります。きちんと電気料金を計算させていただければ、中小企業においても早期に回収することも可能です」という。

 後藤氏はさらに、「企業の場合、一年間で最も使ったピークの電力使用量で基本料金が決まってしまう。こういったロジックを、中小の経営者の方は意外とご存じない。今回の商品は、中小企業へ向けて沢山のお客さんに“まず見える化だけでもしませんか?”という提案になります」。「見える化だけでもある程度コントロールできますが、一度しきい値を超えてしまうととたんに料金が上がってしまうのでひやひやものです。電力の見える化からデマンドコントロールまで、全てのスケールに対応できるソリューションをようやくフルセットで用意することができました」と話した。

 同社では、今回発売するスターターパックを年1500社、デマンドコントローラーで年100社程度の導入を目指している。また、実際の節電対策商品として、照明のLED化、最新ノートPCへの入れ替え、サーバーの仮想化など、企業の節電対策に向けた商品やサービスの充実に取り組む方針だ。

《編集部》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース