富士通研、スマホを安全に業務利用できる基盤技術を開発……場所に応じて画面切り替え、利用制限など
エンタープライズ
モバイルBIZ
注目記事
-
瑞原明奈選手や伊達朱里紗選手がアクリルスタンドプレゼント(PR))
-
スマホ貸与企業は20.7%、携帯電話68.4%と比較すると少数……IDC調べ
-
NEC、企業向け「スマートデバイス管理サービス」をクラウドで提供開始

新技術では、状況に応じて画面の切り替えや配信するアプリケーションの管理を行う「コンテキストデスクトップ技術」を開発。たとえば、スマートフォンを所有した人がオフィスに居ることを検知すると、そのスマートフォンの画面を業務に適した画面に切り替える。またアプリケーションは必要な時だけクラウドからスマートフォンに配信し、必要がなくなれば消去を行う。
同時に、アプリケーションを安全に実行し、スマートフォンに搭載されたカメラやネットワークなどに対して利用制限を行うセキュア実行環境技術を開発した。アプリケーションやデータは、あらかじめクラウドで暗号化されスマートフォンに配信され、実行メモリ以外には復号化した情報を残さない。また、必要に応じてカメラやネットワークなどの利用を制限し不要な動作を防止可能とした。さらに、社内外のどちらのネットワーク環境でもシームレスにスマートフォンへのアプリケーションの配信を可能にする「シームレスプッシュ技術」を開発した。
これらの技術により、ユーザーが場所を意識することなくデータが自動的に保護され、状況に応じて安全に業務サービスを配信・実行することが可能になるとのこと。たとえば、医療現場では、病院内だけにとどまらず、事故現場や救急車の中においても、その状況に応じた病院内サービスを、データを保護しながらスマートフォンに提示できるという。今後、富士通研究所では、このシステムを簡単に構築できるようパッケージ化を進め、2012年度中の実用化を目指す。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/