“ソーシャルTV”が増えている……エリクソン報告書 | RBB TODAY

“ソーシャルTV”が増えている……エリクソン報告書

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TVを見ながらしていること。上から、インターネット閲覧、同じ部屋にいる人と会話、食べる、ソーシャル・フォーラムを利用、チャット。
TVを見ながらしていること。上から、インターネット閲覧、同じ部屋にいる人と会話、食べる、ソーシャル・フォーラムを利用、チャット。 全 2 枚
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 エリクソン・コンシューマラボの年次報告書「TV & Video Consumer Trend Report 2012」によれば、TVを観ながらソーシャルメディアを使う“ソーシャルTV”が市場で大きく伸びているという。

 週に一度はTVを見ながらソーシャルメディアを使うという消費者は、1年間で18%増加して62%に達した。性別で見ると、男性の58%、女性の66%にこの習慣がある。消費者の25%が、視聴中の番組についてソーシャルメディアで意見を交わしている。

 エリクソン消費者研究所で上級アドバイザーを務めるニクラス・レンブロムは次のように述べる。「消費者の67%がスマートフォン、タブレット、ラップトップなどを使ってTVや動画を視聴している現在、モバイルデバイスはTV体験に重要な役割を担う。また消費者の60%は毎週オンデマンドサービスを使っている。外出中にTVを観る習慣が定着しつつあり、スマートフォンでTVや動画を観ている時間の50%は、視聴者は自宅以外の場所にいる。これを支えているのがモバイルブロードバンド接続だ」。

 TV視聴の習慣と需要は変化していますが、今後はTV視聴契約を減らすつもりと回答した消費者は7%に過ぎない。消費者は視聴契約料金を減らすのではなく、より豊かな視聴体験への料金支払いには前向きだ。消費者の41%は、HDのTVおよび動画コンテンツに料金を支払っても構わないと回答している。

 また半数以上の消費者はTVおよび動画コンテンツを自分で選びたいと考えている。レンブロムは次のように述べる。「デバイスとサービスの選択肢が増えた現在、消費者は集約された使いやすいパッケージサービスを求めてる。ライブコンテンツを含むオンデマンドTVとリニアTV(スケジュールに従って番組をリアルタイムに放送)の両方に対応し、観たいコンテンツを簡単に見つけ、ソーシャルTVの特長を活用でき、デバイスを問わないシームレスなアクセス、そんなサービスが求められている」。

 今回の調査はブラジル、チリ、中国、ドイツ、イタリア、メキシコ、韓国、スペイン、スウェーデン、台湾、イギリス、アメリカで行なわれた。約4億6000万人の消費者の意見を統計的に反映する。

《高木啓》

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