特に猛暑が続いた今2012年の夏は、ブラジャーを省略してしまう女性も多かったようで、ワコールは、あらためて「からだに合ったブラジャーの大切さ」を伝えたいと考えている。クーパー靱帯はバストの形に影響する人体の組織だ。
バストは「乳腺」「脂肪」と、それらをまとめるように支える「結合組織」「クーパー靭帯」からできている。バストの中には「筋肉」がないので、運動などでは鍛えることができない。バストが加齢変化する理由には、加齢によるホルモンバランスの変化でバストが柔らかくなること、バスト自体の重さ、揺れなどの影響を受けてバストを支える「クーパー靭帯」に負荷がかかることが要因と考えられる(参考:ワコール人間科学研究所)。正しくフィットするブラジャーを着用し揺れをおさえることで、快適な美しさが得られるという。
からだに合ったブラジャーをつけた状態と、間違ったブラジャーをつけた状態とを比べると、からだに合ったブラジャーをつけた状態の方がバストトップが高く、重心が上にあがっている。ウエストラインや脇のラインもすっきりと見える。からだに合ったブラジャーは、バストのかたちをキレイに整えるだけでなく、つけごごちもラクで快適だ。ワコールは、自分のからだに合ったブラジャーを見つけるには、プロの採寸を受けることと、試着をして確かめることが大切であるとする。
北里大学の塩谷信幸名誉教授は、「夏はブラジャーを着用しない、もしくは簡易的なもので済ませる人が多いことが明らかになった。バストには筋肉がなく、クーパー靭帯のみで支えており、外的要因の影響を受けやすい部位なので、ブラジャーのようなもので支えた方が良い」とコメントしている。