【e絵本】食欲の秋にくだもの、きって!
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さて、今回紹介するのは、そんな新しい季節の入り口にぴったりの一作。「きってみよう くだもの」、85円。iPadで読むHTML版と、iPhone版が、インフォテックより配信中だ。
お話をスタートすると、“どどん!”と画面の真ん中にあらわれる大きなりんご。中央には点線が入っていて、読者がそこを指でなぞってカットしていく。
少し、また少しと切り口を広げて、最後にパカッと中身があらわになる…。「切る」というだけの単純な作業なのに、なぜか大きな達成感があるから不思議だ。
登場するくだものは、りんごのほかに、みかん、もも、メロンなどなど種類が豊富。読者のみなさんにもぜひ、たくさんのくだものを次々とカットする快感を、親子で味わってほしい。それぞれ切り終わると、「Apple」「Orange」と英語で発音もしてくれるので、英単語に親しむきっかけとしてももってこいである。
余談だが、筆者は個人的に、くだものや野菜の切り口に興味をそそられる。種はどんな風になっているのか、その状態を観察するのが楽しい。え、地味? いえいえ、これが結構いろんな発見があるんですよ。
いちばんはっとするのはいちごで、半分に切った断面をよーく見ると、実の外側に散らばった種に向かって白いスジが真ん中からぴゅうっと伸びている。「おお、栄養をこのスジに乗せて運ぶんだろうな…」などと思ったりして、いつも見かける食べ物ではあれど、何だか愛おしくなってくるのだ。
そんなことを大の大人が一人でやっているのだけれど、子どもたちと会話しながらだったら、きっともっとたくさんの発見があるのだと思う。アプリで興味を持ってくれたら、実物観察に進んでみるのも一興である。
《寺島 知春》
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