ドコモ、組み込み用FOMAユビキタスモジュール「FOMA UM03-KO」を発表 | RBB TODAY

ドコモ、組み込み用FOMAユビキタスモジュール「FOMA UM03-KO」を発表

エンタープライズ モバイルBIZ
「FOMA UM03-KO」の外観
「FOMA UM03-KO」の外観 全 3 枚
拡大写真
 NTTドコモは1日、開発中のFOMAユビキタスモジュール「FOMA UM03-KO」について、2012年度第4四半期に発売予定であることを発表した。

 「FOMA UM03-KO」は、従来のパケット通信機能、音声通話機能などに加え、新たに、ドコモ提供のモジュールとしては初めて、緊急速報「エリアメール」に対応した。緊急地震速報、津波警報、災害・避難情報の3つの情報配信すべてに対応する。また、「FOMA UM03-KO」を組み込んだ機器の位置情報が確認できる「位置測位機能」への対応や、高速通信への対応(送信時最大5.7Mbps、受信時最大7.2Mbps)、さらに、機器への組み込みやすさを向上させるためにモジュール内にアプリケーション実行環境を搭載するなど、機能拡充を図った。

 たとえば、「FOMA UM03-KO」を組み込んだ電光掲示板を、公共スペースや沿岸部に設置して、気象庁が配信する「緊急地震速報」や「津波警報」、国・地方公共団体が配信する「災害・避難情報」の注意喚起メッセージを電光掲示板に表示するとともに、専用の警告音を流すことなどが可能となる。「FOMA UM03-KO」を組み込んだ機器が緊急地震速報を受信した場合に、組み込み機器の動作の停止等のコントロールも可能。

 また、ドコモのユビキタスモジュールとしては初めて「位置測位機能(GPS測位および基地局測位)」に対応しているので、GPSボード(別売)を組み合わせて機器に組み込むことで、例えば、トラックやバス、建設機械(ショベル等)の位置情報を確認できるため、トラックの効率的な配送管理やバスの運行管理、重機の盗難防止対策等が可能となる。

 高速通信への対応(送信時 最大5.7Mbps、受信時 最大7.2Mbps)により、例えば、テキストや静止画等を配信するデジタルサイネージでは、より効率的な情報配信が可能となる。また、遠隔地の状況を静止画を受信して監視する遠隔監視ソリューションでは、高精細な静止画等を、より効率的に取得することが可能となる。

 新たに、アプリケーション実行環境を搭載したため、モジュールやモジュールと連携する機器の動作制御を行うCPUと、アプリケーションを記録するメモリを搭載することで、CPUやメモリを外部に搭載する必要がなくなり、機器への組込易さが向上するほか、システム全体のコストを削減することが可能となる。

《池本淳》

特集

【注目記事】
【注目の記事】[PR]

この記事の写真

/

関連ニュース