【CEATEC 2012 Vol.28】国際間の長距離大容量通信を実現する光伝送・受信装置……三菱電機 | RBB TODAY

【CEATEC 2012 Vol.28】国際間の長距離大容量通信を実現する光伝送・受信装置……三菱電機

ブロードバンド テクノロジー
光信号の劣化を最小限に抑える光伝送/受信装置
光信号の劣化を最小限に抑える光伝送/受信装置 全 4 枚
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 「CEATEC JAPAN 2012」に出展している三菱電機のブースでは、普段絶対にお目にかかれないような製品が紹介されていた。それは光信号の劣化を最小限に抑え、国際間の長距離大容量通信を実現する光伝送/受信装置と監視制御装置だ。

 国際間通信というと、以前は衛星通信が主流だった。しかし現在はほとんどが海底ケーブルによるものになっている。大陸間に敷設された光ケーブルの両端に設置して、光信号を送信したり受信したりするのが同装置の役割だ。すでに同装置は太平洋や大西洋にまたがる光海底ケーブルシステムの大型プロジェクトなどで採用されており、国内キャリアのほかに、15ヵ国もの納入実績があるという。

 40Gbpsの光信号×15波(合計600Gbps)まで対応可能。最新の光ケーブルでは40Gbps×最大100波まで信号を送れるが、現実的には各キャリア側で必要な分だけ徐々にケーブル容量を増やしていくことになるという。今後さらなる大容量化に向けた技術開発を進め、2015年には400Gbps、2019年には1Tbpsまで対応できるようにするそうだ。

 この光伝送装置とセットで使う監視・制御装置も展示されていた。こちらは通信の遮断や速度の低下などを検出してアラートを出す装置だ。PCの画面上で一元的に監視・制御できる。デモでは伝送経路のネットワークマップを表示していた。こういった装置が縁の下の力持ちとしてネットワークの基幹システムを支えているのだ。

《井上猛雄》

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