ソフトコンタクトレンズ、正しくケアできているのは、たった1割
エンタメ
調査
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
「カバンのなかに携帯せずに後悔したもの」、トップ3にコンタクトの洗浄液がランクイン
-
夏の旅行、コンタクトレンズがなければ景色の感動は「3割減」……ボシュロム調べ

ボシュロムによれば、「正しいレンズケア」とは、以下の7つの手順を、毎回実施することを指すという。
(1)せっけんでよく手を洗う。
(2)レンズを片面10秒以上ずつ、両面ともこすり洗い。
(3)レンズの表・裏を十分にすすぐ。
(4)レンズケースの洗浄液にレンズを完全に沈め、フタをしっかりと閉め4時間以上消毒。
(5)レンズケースからレンズを出してつける前にすすぐ。
(6)レンズケースは、空にしてフタをせず乾燥させる。
(7)新しい洗浄液のボトルを開封するごとに、レンズケースも新しいものに交換する。
今回の調査では、大多数は「正しくレンズケアを行っている」と自覚しているが、実際に正しくレンズケアを実践できている人はわずか10.0%という実態が浮き彫りとなった。
まず、「自身が正しくレンズケアを正しく行っているか」という質問に対して、「正しく行っている」が26.0%、「ある程度正しく行っている」が64.2%となり、合わせて90.2%が「レンズケアを正しく行っている」と回答した。しかし、前述の7ステップを毎回できている人はわずか10.0%で、高い意識とは裏腹に、10人中9人は正しくレンズケアができておらず、ケアしている“つもり”でしかないことが判明した。
「正しくレンズケアを行っている」と回答したユーザーは、男女別では、男性10.9%、女性9.4%と 若干ながら男性陣がより正しくケアを行っていた。さらに年代別にみると、20代8.2%、30代9.4%と、10%を割っており、40代においても正しくケアできているのは7人中1人という結果だった。最初に「せっけんでよく手を洗う」という基本的な手順も、全体の半数以下しか実施していないなど、ユーザー自身の意識と、実際に行っているレンズケアには、大きなギャップがあるのが実状のようだ。
この結果に対し、日本コンタクトレンズ学会の理事であり医学博士の稲葉眼科院長 稲葉昌丸(いなば まさまる)氏は、「ケアをサボっているのではなく、ケアを正しく理解できていないからでしょう」と指摘し、「私達の周りには常に病原菌がいます。裸眼であればまばたきと涙で目の表面が洗い流されますが、レンズを装用しているとレンズの下の病原菌が角膜に侵入するおそれがあります。正しいケアによってレンズを清潔に保つことが大事なのです」と、その危険性を指摘した。また全国調査結果によると、2007年から2009年の間に350名がコンタクトレンズによる角膜感染症のために入院しているという事実も説明してくれた。そのうえで「レンズやMPSは開封時に日付を記入し、正しいペースで消費されていることを確認して下さい。正しいレンズ交換やレンズケアは目を守るために実際に必要なのです。自分の目をしっかり自分で守ってください」とのアドバイスを寄せている。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/