【Japan IT Week 秋 Vol.2】RFタグや、資産管理マップで、現物の資産を見える化して管理できるソリューション
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
これは、資産・備品の現物管理をSaaSで実現するものだが、一般的なバーコードだけでなく、RFタグにも対応し、RFIDを最大限に活用できる点が大きな特徴だ。RFタグは日油技研工業が提供する超小型UHF帯のRFタグ「TAGATシリーズ」を利用する。このタグは角9mmからと小型で、最大1.2~2mまでの距離にて通信が可能だ。また資産管理の対象が金属のときは電波干渉が原因で通信距離は低下するが、TAGATシリーズでは独自の低誘電性材料とアンテナを用いることで、サイズと通信距離のバランスを良くして、金属にも対応できるように工夫しているという。
RFタグを用いる最大のメリットは、一度に複数の資産をスキャンできるという点だ。バーコードラベルを貼って資産を管理する場合は、1つずつバーコードリーダーで読み取る必要がある。RFタグならば検査も簡単だ。同ブースでは、工具箱に入った複数の工具類にTAGATを貼り付け、RFリーダー・送信機によって、それらを資産として一度に読み取っていた。さらに現物の資産情報を、あらかじめプラットフォーム側に登録しておいた資産情報と突合し、何が足りないのか、一目瞭然でわかるようにしていた。これにより実際の棚卸しと集計が大幅に効率アップする。
具体的な資産管理についてはネットレックスのクラウドサービスを利用する。こちらの特徴は、集計データのフィールドをカスタマイズできたり、必要なデータだけをビューとして登録できるなど管理面で柔軟性に富んでおり、使い勝手が良い点だという。現物の資産管理ではネットワークにつながっていない資産も多い。そういったものはIT機器の管理のようにインベントリ情報だけでは管理しきれない。こういったツールを利用して資産管理の効率化を図るのも良い方法だろう。
システムクリエイトのブースでも現物管理が行なえる資産管理Webアプリケーション「Assetment」が紹介されていた。こちらは手軽なバーコードを用いて現物を管理するものだが、大きな特徴は資産管理マップをつくれることだ。ユーザー側でフロアーのレイアウトに合わせて机などを配置し、そこに何があるのか、什器や備品などの各種リソースをひも付けて表示できる。誰でも場所と資産の関係が明確に分かるというメリットがある。ヤフーやメイテックなどの大手企業にも導入実績があり、資産の見える化に貢献しているという。
《井上猛雄》
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