企業のパブリッククラウド導入、42%がコスト削減に成功……テラスカイ調べ
エンタープライズ
ソフトウェア・サービス
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
NTT Com、オブジェクトストレージサービス「Biz ホスティング Cloudn Object Storage」提供開始
-
富士通、クラウドサービス「FGCP/S5」を西日本リージョンでも提供開始

クラウドで運用しているシステムの、クラウド移行前の所在については、「今までシステム化されていない」が42%となり、それまでにIT資産を保有していない業務をシステム化する際に、クラウドが選択されるケースが多かった。ついで、部門のクライアントサーバー、WEBアプリケーションと、置き換えやすいシステムからの移行が進んでいる。また、クラウドに移行したシステムの割合が20%以下と答えた企業は、約6割。一方、80%以上と答えた企業が6%存在した。
パブリッククラウドの選択理由は「導入スピード」が最も多く65%。実際に、44%の企業が3ヶ月未満でのシステム導入を実現しており、73%の企業が6ヶ月未満での導入を実現していた。クラウドに移行したシステムは、「今までシステム化されていない」が42%でもっとも多く、次いで「部門のクライアントサーバー」が27%、「WEBアプリ」が26%で、「ホストコンピューター」は5%のみだった。
コスト削減については、42%の企業がクラウドの導入によりコストが削減できたと回答。ただし試算期間によって回答が分かれ、「削減できた」と回答している企業では、3~5年で試算している企業が多いのに対し、「増加した」と回答した企業は1年以内で試算している企業が多く見受けられたとのこと。
なお今後、基幹系・業務系アプリケーションをクラウドにのせてもいいと回答した企業は71%。そのためにクリアする条件としてあがった回答は、「セキュリティ」よりも「自社のビジネスロジックの実現」と回答した企業の方が多かった。
なおテラスカイが過去にクラウドサービスの導入やクラウド上で開発したアプリケーションを提供した企業を対象としており、利用しているパブリッククラウドは80%以上がSalesforceとなっている。そのため、システムの適用範囲、利用ユーザー数などは、Salesforceの課金がユーザー単位であることが影響している場合があると予測される。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/