ホンダジェット、量産1号機の生産を開始
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HACI本社に隣接するホンダジェットの生産工場では、量産機の主要部品の納入が開始され、顧客向け1号機の機体最終組立作業を本格的に開始した。
量産ラインには、携帯型端末を用いた組立工程管理用のITシステム、機体塗装の品質向上と標準化を同時に実現するための多種塗料混合システム、組立部品を各工程で最適なタイミングで所定場所に運搬するための自動部品運搬システムなど、高い品質と生産性を実現するための最新技術を導入。今後、ホンダジェットの量産体制は段階的に拡充していく予定。
また、米国連邦航空局と欧州航空安全局の型式認定に向けた開発に関しては、これまでに終極荷重試験、座席衝突試験、ウインドシールドへの鳥衝突試験、着氷試験、夜間飛行試験など、各種試験を順調に進めてきた。10月には、米アリゾナ州において、高温環境下での飛行試験を実施。高温環境下における燃料システムの機能、複合材製胴体の耐高温環境性能、推進系補機の冷却性能などを実証した。
アリゾナ州を含む複数の遠隔地における飛行試験では、自動追尾テレメトリーアンテナおよびリアルタイムデータ解析システムを搭載した独自開発の移動管制車両を導入。移動管制車両の通信可能距離は約370kmに達し、4000チャンネルを超える飛行試験データをリアルタイムで受信して分析することができ、遠隔地においてもHACI本社の飛行試験管制室と同等レベルの飛行試験を行うことが可能となっている。
販売体制については、カナダの航空機総合サービス会社スカイサービス ビジネス アビエーションとパートナーを組み、同国におけるホンダジェットの販売とサービスを強化。北米と欧州には、すでに9社のホンダジェットディーラーが存在し、受注を開始すると同時に各種サービスを提供できるよう準備を進めている。
《纐纈敏也@DAYS@レスポンス》
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