50年前、恋人は市電に乗らなかった……WOWOWドラマ『尋ね人』
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VFXで甦る時空を超越した切なく壮大な悲恋物語、『尋ね人』の完成披露試写会が1日、時事ホール(東京)で行なわれ、出演者の夏川結衣、十朱幸代、志田未来、安田顕、満島真之介と、監督篠原哲雄、プロデューサー喜多麗子が舞台挨拶に出席した。
篠原監督は、登場人物が全員ポジティブだということを一番描きたかったという。「『昔好きだった人を忘れるべきではない』という考え方自体もポジティブ。そこも含めて伝えたかった」。自身の死期を悟った美月(みつき)役を演じた十朱は、「限られた命の中で情熱的に生きる美月をかっこいいと感じ、好きな役となった」とコメント。
50年前の美月役を演じた志田が、恋人役の満島と共演した感想を「満島さんは良い意味で『しつこかった』。満島さんの気さくさのお陰でスムーズに撮影が進んだ」と語ると満島は「本当にそう思ってくれていたんですかね?」と切り返して会場の笑いを誘った。
夏川ときわどいシーンがあった安田は、ベッドシーンがこのドラマで初めてだそうだ。「撮影中は、やはりとても緊張した! 緊張で汗もたくさんかいてしまったが、夏川さんがとても男前で、サバサバしていたため、俳優“夏川結衣”に引っ張ってもらって無事撮影を終えることができた」という。
ストーリー …… 昭和27年函館。美月(志田)は恋人の籐一郎(満島)と並んで市電を待っていた。だが美月の乗り込んだ電車に籐一郎の姿はなかった。それから50年。李恵(夏川)は、母からかつての恋人、籐一郎を捜して欲しいと頼まれた。バーで出会った古賀(安田)は「自分の意思で失踪したはずだ」と言う。そして籐一郎を知る人物が次第に現われ、実像が炙り出さる。だがそれは切なくも残酷な真実だった。
ドラマWスペシャル『尋ね人』は3日夜7時30分から、「TOUCH! WOWOW 2012」の中で無料放送する。
ドラマWスペシャル「尋ね人」特設サイト URL
http://www.wowow.co.jp/dramaw/tazunebito/index.html
《高木啓》
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