【ホンダミーティング12】超小型EV マイクロコミューターの試作車を公開…2013年に実証実験
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試作車は、2011年の東京モーターショーで初公開したコンセプトモデルを進化させたもので、全長2500mm・全幅1250mm・全高1445mmの超小型ボディでありながら、ドライバーと子ども2名程度の乗車が可能な1+2シートレイアウトを実現した。リチウムイオンバッテリーを電源に駆動するモーターの最高出力は15kWで最高速度は80km/h、後続走行距離は60km程度、充電時間は3時間未満。欧州で超小型EVコミューター向けとして規格化されている「L7」カテゴリー(バッテリーを除いた車重が400kg以下・出力15kW以下)にも準拠している。
Variable Design Platformは、バッテリー、モーター、コントローラーなどは床下およびリアスペースに配置、動力機能をコンパクトに完結させたプラットフォーム。このスペース効率を生かすことで、さまざまな用途や顧客の要望に合ったボディや内装を、既存の自動車より比較的容易に開発・生産できるとしている。
このほか、個人所有のタブレット端末をそのまま使用して、メーター類の表示やナビゲーション、オーディオ、バックモニターなどの機能に応用したり、ルーフに設けた太陽電池でタブレットのバッテリーを充電することが可能。この太陽電池充電機能は将来的に、太陽エネルギーによる走行補助を目指して研究を継続していく。
実証実験では、子育て層や高齢者層の近距離圏内の日常的な移動支援のほか、宅配や通勤、カーシェアリングといったさまざまな用途での可能性を検証する。さらに、先行してさいたま市で実証実験を開始しているHSHS(Honda Smart Home System)との連携により、単にEVということではなく家庭用蓄電池としても機能させ、日常生活におけるエネルギーマネジメントの最適化でCO2削減効果や顧客価値を検証していく予定だという。
メディア向けの試乗会ではアウトプット付きのPHVからマイクロコミューターに充電(V2V)するデモンストレーションも実施した。
《北島友和@レスポンス》
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