国家公務員試験、採点ミスで損害賠償…44名に慰謝料5万円
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ことの発端は8月3日、試験の採点ミスが発覚したことに遡る。政策論文試験の得点処理にミスがあったため、本来合格とすべきところ不合格となった受験者44名がいることがわかった。この44名への慰謝料5万円を支払うことが発表されたのである。また、一度は不合格とされたことにより生じた費用(例えば、公務員試験予備校のキャンセル費用等のように具体的な積算が可能なもの)についても賠償する方針。
国家公務員採用総合職試験の合格者は通常、6月下旬より官庁訪問と呼ばれる各省庁での面接を受け、内々定、内定と進む仕組み。この44名のなかで実際に官庁訪問をしたのは25名。うち、内々定をもらったが辞退したのが1名、内定をもらったのが1名という。中には昨年、採用候補者名簿に登載され、名簿の有効期間の3年以内であることから、昨年の国家公務員試験1種として官庁訪問をした受験者もいる。
人事院は10月1日に関係者の処分、また、検証確認室の設置や確認作業の統一的なマニュアルの整備などを再発防止策として掲げ取り組んでいく方針を固めている。
毎年、合格者の中から実際に採用になるのは4割~5割だが、それにしても今年度の追加合格者として採用になったのが1名とは少ない。担当者も「今回のミスで一度は不合格者としてレッテルを貼られてしまったのも一因。それによって不利益や名誉を傷つけてしまったことに対する損害賠償だと思っている」と語った。
《田邊 良恵》
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