木工家、井藤昌志の個展 12月30日まで
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井藤氏は2009年長野県松本市へ工房移転しLABORATORIOを開店。同地で家具や木の道具を作り続けている。
今回の展示は井藤昌志氏が「普段の仕事の中で、どうしようもなく滲む思いを形にしました」と語るように、作家自身の内側にある無意識の声を汲み取る姿勢で臨んだ個展となっている。
会場ではオーバルボックスやプレートなど、おなじみの日用品に加え、木目を浮き上がらせ年輪をはっきり見せるように仕上げる“浮造(うづくり)”という手法で制作された剣のようなオブジェや、柱の様な姿の抽象度の高い造形物が並んでいる。飾るためのだけのオブジェではなく、必ずそこには用途を持たせているのが特徴。「持つ人が魂をその作品に自由に込めることができ、精神的な拠り所となれば、そこに用途は生まれる」と井藤氏は話す。
また同会場では、昨年「第37回木村伊兵衛写真賞」を受賞した写真家、田附勝氏の新作写真が井藤氏の作品「額箱」に額装されて展示されている。
【イベント情報】
井藤昌志 空ろな木|たましいのいれもの
場所:OUTBOUND
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-7-4-101
会期:2012年12月19日から12月30日
時間:11:00から19:00まで *12月25日は休み
木工家、井藤昌志の異色の個展が吉祥寺アウトバウンドで開催
《編集部》
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