【鉄視点】”遺影”が並ぶまさかのピクトグラム
エンタメ
フォトレポート
注目記事

これら通勤型車両・電気機関車・新幹線車両はどれも、東京駅では見られなくなった形式ばかりだ。
さらにこの看板の裏側にも、“かつての車両”が映っている。山手線・東海道線E231系や横須賀線E217系などはいまも現役で活躍しているが、京浜東北線209系や成田エクスプレス用253系は、東京駅を発着する列車の運用からはすでに撤退。かつて都心を駆け抜けた209系は八高線などのローカル線に転用され、空港連絡特急の使命をまっとうした253系は、新宿と日光を結ぶJR・東武直通特急や長野電鉄などに活躍の場を移した。
表側に視線を戻し、並び順に意識して見てみると、当時ののりば位置に従って忠実に描かれているのがわかる。丸の内側から、地下ホームの横須賀線、地上の中央線・京浜東北線・山手線・東海道線・九州方面ブルートレイン・東海道新幹線と並んでいて、このピクトグラムの車両たちが活躍した当時を想起させる。いっぽう、裏面はよりリアルな描写になったが、並び順は実際とは違っていた。
東京駅の新幹線のりばへの案内は、いまも0系をイメージしたピクトグラムが使用されているが、青森駅周辺での東北新幹線の案内には新型車両E5系のピクトグラムが描かれていたりする。新幹線のピクトグラムに関しては地方のほうが敏感かもしれない。
【鉄視点】消滅車両の”遺影”が並ぶまさかのピクトグラム…東京駅
《大野雅人@レスポンス》
特集
この記事の写真
/