NTTら、生物の「ゆらぎ」を仮想ネットの制御に適用……大規模災害でも早期復旧
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生体は、ノイズを利用して複雑なシステムを頑強かつ低消費エネルギーで動かしている。この仕組みは「ゆらぎ」と呼ばれ、脳や遺伝子などに共通して見られるという。大阪大学では「ゆらぎ」を人工物や情報システムに応用する試みを展開しているが、これにNTTのネットワーク制御技術、電気通信大学の通信プロトコル技術を融合することで、仮想ネットワークの制御を実現した。
この技術は、環境変化への迅速な対応を可能にするとともに、機器の競合が発生したときに迅速に調停して性能回復を実現するリソース制御技術、最適化に必要なトラヒック情報を効率的に収集する通信プロトコルで構成されている。
本技術を適用することで、大規模災害・重大事故が発生した場合に、迅速にネットワークを復旧することが可能となる見込み。
今後は、情報通信研究機構(NICT)が2月5日~7日に開催する「JGN-X広域実験イベント」にて本制御技術を利用した輻輳解消実験を行う予定。さらに実験から得られた知見などを踏まえ、実運用に必要な機能拡充や多様な条件での技術の実証を行い、2020年の実用化を目指す。
《冨岡晶》
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