UIにも“質感”を……最新INFOBARは、ハードもソフトも一体となった“羊羹”デザイン
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同日、都内で開催された発表会には、「INFOBAR A02」のプロダクトデザインを担当したプロダクトデザイナーの深澤直人氏、UIデザインを担当したインターフェースデザイナーの中村勇吾氏が登場し、KDDI プロダクト企画本部の砂原哲氏とともにトークセッションを行った。
今回のデザインについて、“羊羹”という概念を目指したという深澤氏は、「工業デザインと言うとどうしても、中身があってその外側をデザインする、箱を作るというイメージが強かったのですが、我々が求めていたのは、“一体”になるということ。なので今回は、内も外もなく中身だけ、しかも中身のさらに中、味の部分や感触の部分まですべてを一体にデザインしようと、中村さんと力強くパートナーを組んでやりました。初代のINFOBARを作った時も、タイルキーを開発してシームレスな一体型デザインにする狙いがありましたが、その時から“羊羹”を目指していたんです」と、その狙い、考え方を述べた。
「感触の部分まで一体に」と深澤氏も言うように、今回の「INFOBAR A02」はUI(ユーザーインターフェース)でも「INFOBAR」らしい独特の世界観を強く感じられるデザインとなっている。特に、画面をフリック操作した時に画面上のアイコンがゼリーのようにぷにぷにと動く挙動はとてもリアルで癖になる仕上がり。UIを担当した中村氏は、「UIの中に新しい感触というか、質感みたいなものを立ち上げたかったのです。感触とか質感というものは、プロダクトデザインの世界では昔から表現されてきました。素材がアルミだったり、プラスチックだったり、表面がざらざらだったり、つるつるだったりといった具合です。今回UIでも、単に表面的なグラフィック、テクスチャといった話ではなく、背後のアルゴリズムの部分できちんと質感を出そうとしました」とした。
「INFOBAR A02」では、自分の好きな人、写真、音楽、書籍などを自由に配置してホーム画面をカスタマイズすることが可能。中村氏は、「画一的な、整然としたUIも美しいのですが、INFOBARでは、ユーザーの個性がにじみ出るようなUIを考えました。自分のスマホ、という意識を持ってもらいたい」と説明。最後に深澤氏は、「長年夢見てイメージしてきたものが具体化された思い。こんなに完成度の高いものができるとは」と、その仕上がりに満足した様子だった。
《白石 雄太》
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