これまでにない規模の風しんが流行
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都内においては、昨年夏に風しん患者数が急増して以降、これまでにない規模の流行が継続。今年1月に入り患者数はさらに増加し、第4週(1月21日~1月27日)ではこれまでで最多の43人に上っている。昨年からの傾向として、患者は20代から40代の男性が多く、女性では20代の割合が高くなっている。また、患者の多くは予防接種を受けていないことから、予防接種の重要性が浮き彫りになった形だ。
風しんは発熱、発疹、リンパ節の腫れなどが特徴。風しんウイルスによる感染症で、咳やくしゃみなどの飛まつで感染するが、特効薬はなく、症状を抑えるための対症療法が中心となる。また、風しんに対する免疫を持たない女性が、妊娠中に風しんに感染した場合は、胎児が白内障、先天性心疾患、難聴を主な症状とする先天性風しん症候群という病気になることがあり、特に注意が必要だ。
風しんワクチンの定期予防接種は、昭和52年から開始されたが、当時は、先天性風しん症候群の発生を防ぐことを目的に、中学生の女子のみ対象に予防接種が行われたため、現在30代後半以上となる男性は定期予防接種の機会がなかった。また、平成7年からは男女ともに接種対象になりましたが、現在の20代後半から30代前半の男性の接種率は低く、これらのことから風しん患者の多くが20代から40代の男性となっていると考えられる。
定期予防接種以外で任意に予防接種を受ける場合には、風しんの予防接種(MRワクチン等)を実施している医療機関で接種を受けることができる。東京都のホームページでは予防接種を実施している医療機関のインターネットでの検索方法も掲載しているので、是非チェックしたい。
これまでにない規模の風しんが流行、東京都が注意喚起
《田邊 良恵》
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