新入学生の親が選ぶキャリア、安心・安全・低料金でau……子どもが選ぶ端末は iPhone | RBB TODAY

新入学生の親が選ぶキャリア、安心・安全・低料金でau……子どもが選ぶ端末は iPhone

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子どもがほしがっている携帯電話・スマートフォンの機種
子どもがほしがっている携帯電話・スマートフォンの機種 全 12 枚
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 4月から学校は新学期。子どもにスマホを持たせるべきか、どんなスマホを持たせたらいいのか、どう使わせたらいいのか。親の悩みはつきない。

 サーベイリサーチセンターは25日、「新中学生・新高校生のケータイ・スマートフォン実態調査」の結果を公表した。調査期間は2月8日~2月14日で、今春に新中学生・高校生になる子どもがいる男女2,880名から回答を得た(有効回答数:2,000件)。

■親のジレンマ「不安はあるけど、子どもが欲しがるからスマホ」

 それによると、中高への新入学を控える親で、「入学時期」をキッカケに携帯電話・スマートフォンへの購入・買い替えを検討する人は全体で51.8%だった(「入学時期」「1年生の間」「2年生の間」「3年生の間」の合計)。またスマホを選ぶ理由は、「子どもがスマートフォンをほしがっているから」が40.9%と最も高く、「自分と一緒(同系統)の機種だから」が26.8%、「従来の携帯電話は時代遅れになるから」が23.5%と続いた。

 スマホへの不安として「有害情報」「高額請求」「ネットトラブル」を挙げる親も多い。「電話料、通信料などがかかりすぎないか心配」が64.2%と最も高く、「ゲームなどでの課金があるサービスでの高額請求」が61.9%、「勉強への影響」が57.5%と続く。

 一方で、「子どもにスマートフォンを持たせることへの気持ちの変化」を質問してみると、「以前とあまり変わらない」が55.6%と最も高いが、「以前より持たせてもよいと考えるようになった」という層も34.2%存在した(「以前より持たせても良いと考えるようになった」+「積極的にではないが、以前より持たせてもよいと考えるようになった」の合計)。「個人のスマホ保有率4割(出典:インターネットメディア総合研究所)」という昨今の情勢からか、「不安はあるけど、スマホを持たせても良い」というのが、親の悩ましい本音だろう。

■やはり重要なのは「低料金」「安心/安全」

 そこで、親はどんなスマホだったら持たせてもよいと考えているのかをさらに調査。それによると、「低料金」85.7%と、「安心/安全」72.0%の2つが突出して高い。また子どもにスマートフォンを持たせる上での条件としても、「課金サイトを利用しないこと」が72.5%と最も高く、「ショッピングサイトなどで買い物をしないこと」が59.5%、「利用時間や場所を決める」が55.1%となっている。「低料金」「安心/安全」がクリアされれば、子どもが望むものをもたせてあげたいのだ。

 さらに具体的に、「子どもがほしがっている端末」を聞くと、1位は「au版iPhone」27.1%だった。「ソフトバンク版iPhone」も26.8%と高く、半数以上を占めている。Android端末では、「Garaxy」「Xperia」「AQUOS PHONE」などがランクインしている。

 子どもがスマートフォンをほしがっている理由では、「アプリやサービスが充実しているから」が39.6%と最も高く、「インターネットを使いやすいから」が38.6%、「機能が豊富だから」が35.6%と続いた。利用したがっているアプリ・コンテンツでは「メール」80.1%、「通話」66.2%、「Webサイトの閲覧」60.6%がトップ3。そのほかでは、「ゲーム」54.7%、「カメラ」48.9%、「YouTube」46.3%、「LINE」45.1%などもあがっている。友達とのコミュニケーションツールや情報収集にスマホを活用したいというのが、現代の子どもの特徴だ。

 対して、「親が子どもに持たせたい端末」を聞くと、1位は同じく「au版iPhone」21.5%が突出。「ソフトバンク版iPhone」は17.6%で同じく2トップだったが、子どもの意向と比較するとやや差が大きい。キャリアについても、「au」が44.3%と最も高く、「NTTドコモ」が37.0%、「ソフトバンク」が30.3%となっている。この理由については、「自分と同じキャリアだから」(69.4%)「本人が利用しているキャリアだから」(28.5%)のほかでは、「『学割』などの割引キャンペーンがあるから」(32.6%)、「月々の料金が安いから」(20.0%)という“低料金”面と、「つながりやすくて、どこでも連絡が取れる」(13.0%)、「通信の速度が速くてすぐ連絡が取れて安心」(6.7%)「フィルタリング機能が充実している」(5.6%)といった“安心/安全”面が評価されている。

 “低料金”面で、auは「学割」の先駆者としてイメージが定着しているが、この春商戦では基本使用料が最大3年間、「学生の家族」の基本使用料が最大1年間、それぞれ無料となる新たな「学割」を投入している。また“安心/安全”面でも、「迷惑メール規制」などの強力なフィルタリングサービス、auが認めた安全なアプリだけが定額で取り放題できる「auスマートパス」、子どもの居場所が分かる「安心ナビ」を4月以降iPhoneにも対応させるなど、積極的な取り組みを行っている。子どもが使いたいコンテンツとして挙がった「LINE」では、提供元と業務提携を行い、携帯キャリアで唯一“年齢認証”を先駆けて導入するなど、防犯やトラブルへの対策も行っており、こういった点が保護者に評価されたようだ。

 子どもにスマートフォンを持たせるかどうか、どう使わせるか、調査結果を参考にされたい。

《冨岡晶》

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