『朝日新聞デジタル』有料会員が10万人
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『朝日新聞デジタル』は、2011年5月に創刊され、朝日新聞本紙のほぼ全ての記事に、オリジナルのコンテンツや動画などを加えて24時間態勢で配信しており、パソコンやスマートフォン、タブレットで利用できる。カスタマイズ機能の「MYセレクト」・「MYキーワード」、手軽に記事を保存できる「スクラップブック」、過去1年分の記事が検索できる「過去記事検索」などの多彩な機能が好評だ。
また、2013年1月からパソコン版のインターフェースを全面リニューアルし、使い勝手と利便性を向上させた。いつもの朝刊紙面がそのままのイメージで読める「紙面ビューアー」、朝刊1面の名物コラム「天声人語」をまとめ読みできる「天声人語ビューアー」、ニュースの流れをひと目で追うことができる「タイムラインビューアー」といった機能を順次搭載した。
2月からは「かわろう。」をスローガンに、タレントのガッツ石松、松坂桃李らを起用したキャンペーンを展開。朝日新聞購読者を対象に、「朝日新聞デジタル」を通常の半額、500円(月ぎめ)で提供する「ダブルコース」キャンペーンを4月30日まで実施している。これらの効果もあり、当初の目標だった10万人を突破できた。
朝日新聞社代表取締役社長木村伊量は、「今春の有料会員10万人を必達の目標とし、社内体制の強化を図った。1月からのリニューアルでは、ウェブサイトをシンプルなデザインに変更、また以前から強い要望のあった『紙面ビューアー』を導入し、使いやすさ向上に努めてきた。今後とも、『紙』と『デジタル』の二つの媒体の強みを生かした『ハイブリッド型メディア』の展開を目指す」と述べる。
朝日新聞社が、「紙とデジタルのハイブリッド化」を掲げ、将来の収益の柱となることをめざして有料電子新聞『朝日新聞デジタル』を世に送り出したのは2011年5月だった。すべりだしこそ好調だったが、その後会員数は伸びず、苦戦が続いた。
木村が代表取締役社長に就任した2012年6月以降、有料会員10万人を今春の必達目標として掲げ、デジタル部門自身と社内支援態勢の強化が行なわれた。
例えば、役員から各部門幹部まで、デジタル事業に関わる情報を共有できるようにした。10月には営業の責任と権限を明確にするために「デジタル営業センター」を立ち上げ、販売局およびASA(販売店)と密接に連携できる態勢を整えた。さらに、法人顧客の開拓や異業種企業との協業を検討する専門チームを立ち上げ、会員ソースの多様化にも着手した。11月には、朝日新聞の会員サービス「アスパラ・クラブ」会員を無料会員に統合し、潜在顧客層の囲い込みを行ない、有料会員増への態勢を固めてきた。
2013年1月から前述の通り、パソコン版のインターフェイスを全面リニューアルした。2月には、朝刊紙面の名古屋・大阪・西部の各本社発行版やアプリ版を追加するなど、大幅にリニューアルした。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも「紙面」を楽しめる。
代表取締役社長木村伊量からのメッセージ
《高木啓》
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