震災復興を願うキュートな猿のぬいぐるみ「おのくん」が人気……被災地の主婦らが手作り
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「おのくん」とは、いわゆる“ソックモンキー”と呼ばれる、靴下に綿を詰めて作る猿のぬいぐるみ。東松島市「小野駅前応急仮設住宅」の主婦たちがひとつひとつ手作りしており、靴下の柄や縫い方によって1体ごとに見た目が異なる個性的でキュートなデザインが魅力だ。
おのくんが生まれたのは2012年4月。支援者がアメリカのソックモンキーを紹介してくれたことがきっかけとなり、小野駅前応急仮設住宅の自治会長・武田文子さんらの呼びかけでおのくんの製作が始まったという。現在、おのくんを作っているスタッフは10名で、新品の靴下を切り抜き、ミシンで縫った後、綿を詰め、手縫いで仕上げている。1つのおのくんが完成するまでの時間は2~3時間で、これまでに約6000体のおのくんが作られた。小野仮設の集会所は今では「おのくんハウス」と呼ばれており、ここへ行けば誰でも1体1000円でおのくんの“里親”になることができるのだそう。おのくんの公式facebookページや、facebookグループ「おのくん親バカサロン」には、全国へ旅立っていった約6000体のおのくんの里親が投稿する写真や“おのくん自慢”の書き込みが日々アップされており、その投稿写真を集めた写真集も近く発売されるという。
ファンによる口コミで評判となりじわじわと人気が広がっているおのくん。里親になりたい人は、遠方からでも電話やFAX、公式facebookページなどで申請できるとのこと。なお、現在おのくんハウスでは、おのくんのエサ(材料)となる靴下と綿の支援を呼びかけている。
《花》
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