月々3880円のLTEスマホ……イー・アクセス STREAM X ショートレビュー | RBB TODAY

月々3880円のLTEスマホ……イー・アクセス STREAM X ショートレビュー

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イー・アクセスが発売したAndroidスマートフォン「STREAM X(GL07S)」
イー・アクセスが発売したAndroidスマートフォン「STREAM X(GL07S)」 全 13 枚
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 イー・アクセスが3月7日に発売した、Androidスマートフォン「STREAM X(GL07S)」。LTE対応スマートフォンなのに、同社のデータ通信専用端末と同じ月々の支払額3880円に設定してきた、戦略的な商品だ。実際にテザリングしてみた印象など、ファーストインプレッションをお届けする。

 STREAM Xで、月々の支払額を3880円に実現できたのは、データ通信の利用量の上限が5GBに設定されたため。これがデータ通信専用端末との違いでもある。当月の利用データ量が5GBを超えた場合、当月末まで通信速度が送受信時最大128kbpsになるが、速度制限解除料2625円/月で解除することもできる。

 携帯電話大手3社、NTTドコモ、au、ソフトバンクのスマートフォンの場合、この上限のデータ量が7GB。実際に7GBも使わないライトユーザー向けに、データ量を3GBに設定したNTTドコモの「Xiパケ・ホーダイライト」もあるが、この5GBというのはかなりの層をカバーできる商品となる。

 「STREAM X」の本体を紹介すると、4.7インチの大型ディスプレイ(1280×720ピクセル)を採用し、大容量のバッテリーを搭載しながら薄型ボディに仕上げられている。手に持った感じは、5インチディスプレイが主流となってきているハイスペック・スマートフォンと比較すると小振りな印象で、手の小さい女性などにはしっくりくるサイズになるかもしれない。

 スペックは、クアッドコアCPUと16コアGPU(HiSilicon K3V2 1.5GHz)を搭載、ウェブサイトの観覧や動画の視聴、アプリなどをストレスなく使える。本体前面と背面にCMOSカメラを搭載し、背面カメラはソニー製1300万画素のセンサーを採用、連写機能やHDR撮影など、多彩なモードでの撮影が可能。また、イー・モバイルの製品として初めて「おサイフケータイ」に対応している。

 同製品で特徴的なのは、スマートフォンをLTEルーターとしても使いたいユーザーに向けて開発したという点で、画面上には「Pocket WiFi ウィジェット」が搭載され、ワンタッチでテザリング起動ができるようにしている。

 テザリング時の最大使用可能時間も、2350mAhの大容量バッテリーを採用することで、スペック上はLTEと3Gともに約8時間を実現するという。気になる点としては、バッテリーが大容量であるからなのか充電に少し時間がかかる印象、日中に充電する機会がない人は、帰宅時に充電し忘れると翌日は大変な思いをするかもしれない。

 また、スマートフォンやテザリングサービスを利用するうえで気になるのは、日々のデータ通信の速度制限。公式サイトでチェックしてみると、EMOBILE LTEにおいては、24時間ごとに300万パケット(366MB)以上の利用で制御対象となり、制御期間は当日21時~翌日2時、通信の切断は行なわれないとなっている。

 携帯電話大手3社の、NTTドコモ、au、ソフトバンクの場合、通信速度制限は直近3日間の通信量が約1GB以上で通信速度を制限するとしている。今回は、速度制限がかかるほど使い込んでいないが、24時間ごとで制限をかけるイーモバイルのほうが緩い印象だ。いずれにしても競合サービスとのルールの違いに注意は必要だ。

 なお、月々の支払額3880円に関しては、STREAM Xで適用されるのは「LTE電話プラン(にねん)」および「データ通信タイプ(データ定額5)」に新規加入と同時に、LTEスマホ割適用の場合に限られる。3880円の他に別途端末代が必要となるが、「バリュースタイル」を利用すれば実質0円になる。

 テザリング使用料が別途必要ない点は、他社と比べて料金プランがシンプルで分かりやすい部分。通話料は、イー・モバイル同士は0円、1400円の「通話定額オプション」を利用すれば、他社ケータイ/固定等がお得になるオプションサービスも用意している。通話定額オプションは、LTEスマホではイー・モバイルのみのサービスだ。

 筆者もすでに、スマートフォンのテザリングサービスを利用しているが、当初懸念していたデータ通信の上限7GBを超えたことは、これまでにない。自分の利用明細をチェックして月のデータ通信量が5GB以下に収まっているのであれば、「STREAM X」は魅力的な端末となるに違いない。

《編集部》

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