NEC、災害に強いホットラインシステムを陸前高田市の小中校に導入
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東日本大震災のときに陸前高田市では、被災による通信ケーブルの途中断絶、極度の回線集中により、避難所となった小中学校等の公共施設と他の公共施設との間の通信に大きな影響があった。今回、既存のFWA(Fixed Wireless Access)ネットワークを活用することで、独立型のIP通信網を構築し、災害時でも地域内の公共施設間で確実に電話やFAXを使ったコミュニケーションが行える環境を実現した。
また教育委員会から本システムが導入された沿岸地域の小中学校等への一斉放送、及び、特定の学校向けのグループ放送も可能となった。スピーカー機能も搭載されており、災害時には公共施設側の設定によらず、最大音量での一斉放送も可能とのこと。教育委員会からの放送内容(問いかけ)に対して、各小中学校は、ボタンを押すことで応答できる。また応答がない小中学校には、自動的に繰り返し放送(1時間にわたり5分おき)が行える。
本システムは、災害時に加え、平常時には小中学校間の業務連絡網としてランニングコストがかからない内線感覚での活用や、教育委員会から各小中学校への一斉連絡などにも有効活用されるという。
《冨岡晶》
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