“本当の薄毛のサイン”は、「抜け毛」ではなく「髪の細さ」
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髪に悩む人の多くは、どうしても「抜け毛」に過敏になりがちだ。一方で、アンチエイジング医療でしみ・しわ・乾燥肌など皮膚の若返りから内面の若返りをサポートするアンチエイジングネットワークでは、髪の毛について誤解している人が多い、と指摘している。
■頭髪専門外来の医師にインタビュー
アンチエイジングネットワークでは、毎月3500人以上の髪に悩む人が受診する頭髪専門外来を開設する、脇坂クリニック大阪の脇坂医師にインタビューを実施。それによると、見逃してはならない“本当の”薄毛のサインは「抜け毛」ではなく、「髪の細さ」だという。
男性に看られる最も多い脱毛症である「AGA(男性型脱毛症)」。一般的には思春期以降、額の生え際や頭頂部のどちらか一方、または双方から薄くなり進行するのが特徴だ。その初期症状として、髪が細く、短く、柔らかくなる“毛髪のミニチュア化”が見られるという。「“毛髪のミニチュア化”とは、毛髪が十分に成長しきれないまま発育を停止して、その結果毛髪が太くなることができず、細く短い髪になってしまうことを言います」と脇坂医師は説明する。
AGAだと、抜けてしまう前に、髪は十分太くなることなく成長を止めてしまっているということ。言い換えれば、細くなっている状態を見つけることができれば、抜け毛が発生する前でも、AGAのサインとして受け取れるというわけだ。
なお「日本人の髪の太さは通常0.07~0.10mm。女性は30歳過ぎ、男性は20歳過ぎに髪の太さのピークを迎え、それ以降は年齢とともに細くなってしまいます」とのこと。またAGAの症状でなくても、加齢、偏った食事、不摂生な生活習慣によっても髪の毛が細くなることはありうる。
■髪が細くなることは避けられないのか
脇坂医師は「毛髪の一生は、『成長期』と『退行期(生産力が衰える時期約2週間)』と『休止期(活動を休止する時期約3ヵ月間)』を繰り返します。このサイクルのことを『ヘアサイクル(毛周期)』と呼びますが、AGAの人はこのヘアサイクルが正常に機能しなくなります」と指摘する。じっくりと成長する成長期が通常2~7年のところ、数か月~1年以下になってしまい、毛髪が太く成長せず、細いまま抜け落ちてしまうというのがAGAのメカニズムなのだ。
だが、ここで光明がある。脇坂医師によれば、「毛髪は『キューティクル(毛髪の表面)』『コルテックス(毛髪内部)』『メデュラ(髪の芯)』と呼ばれる3層に分けられます。特にコルテックス部分は水分を吸収しやすく、水分だけでも最大30%も膨潤することが知られています」とのことで、髪を保湿すれば“髪の見た目の太さのケア”は可能だという。
毛が細くなると、全体のボリュームが減り薄く見えてしまい「髪が薄くなった」ように感じ、それによるストレスが、薄毛に拍車をかけてしまうことも考えられる。メンタルケアが、ヘアケアの重要な要素であることは言うまでもないが、髪の「本数」だけではなく「細さ」をケアするという視点を、これからは意識すると良いだろう。
■頭髪専門外来の医師にインタビュー
アンチエイジングネットワークでは、毎月3500人以上の髪に悩む人が受診する頭髪専門外来を開設する、脇坂クリニック大阪の脇坂医師にインタビューを実施。それによると、見逃してはならない“本当の”薄毛のサインは「抜け毛」ではなく、「髪の細さ」だという。
男性に看られる最も多い脱毛症である「AGA(男性型脱毛症)」。一般的には思春期以降、額の生え際や頭頂部のどちらか一方、または双方から薄くなり進行するのが特徴だ。その初期症状として、髪が細く、短く、柔らかくなる“毛髪のミニチュア化”が見られるという。「“毛髪のミニチュア化”とは、毛髪が十分に成長しきれないまま発育を停止して、その結果毛髪が太くなることができず、細く短い髪になってしまうことを言います」と脇坂医師は説明する。
AGAだと、抜けてしまう前に、髪は十分太くなることなく成長を止めてしまっているということ。言い換えれば、細くなっている状態を見つけることができれば、抜け毛が発生する前でも、AGAのサインとして受け取れるというわけだ。
なお「日本人の髪の太さは通常0.07~0.10mm。女性は30歳過ぎ、男性は20歳過ぎに髪の太さのピークを迎え、それ以降は年齢とともに細くなってしまいます」とのこと。またAGAの症状でなくても、加齢、偏った食事、不摂生な生活習慣によっても髪の毛が細くなることはありうる。
■髪が細くなることは避けられないのか
脇坂医師は「毛髪の一生は、『成長期』と『退行期(生産力が衰える時期約2週間)』と『休止期(活動を休止する時期約3ヵ月間)』を繰り返します。このサイクルのことを『ヘアサイクル(毛周期)』と呼びますが、AGAの人はこのヘアサイクルが正常に機能しなくなります」と指摘する。じっくりと成長する成長期が通常2~7年のところ、数か月~1年以下になってしまい、毛髪が太く成長せず、細いまま抜け落ちてしまうというのがAGAのメカニズムなのだ。
だが、ここで光明がある。脇坂医師によれば、「毛髪は『キューティクル(毛髪の表面)』『コルテックス(毛髪内部)』『メデュラ(髪の芯)』と呼ばれる3層に分けられます。特にコルテックス部分は水分を吸収しやすく、水分だけでも最大30%も膨潤することが知られています」とのことで、髪を保湿すれば“髪の見た目の太さのケア”は可能だという。
毛が細くなると、全体のボリュームが減り薄く見えてしまい「髪が薄くなった」ように感じ、それによるストレスが、薄毛に拍車をかけてしまうことも考えられる。メンタルケアが、ヘアケアの重要な要素であることは言うまでもないが、髪の「本数」だけではなく「細さ」をケアするという視点を、これからは意識すると良いだろう。
《冨岡晶》