【Twilio Japan Summit】「ソフトウェア人」の視点で新しいコミュニケーションサービスを……Twilio CEO
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続いて、ジェフ・ローソン氏が登壇し、「現在はまさに変革の時代にあります。そして、その変革を担っているのが、我々ソフトウェア人(Software People)です。」という話から始めた。ソフトウェア人とは、すべての問題をソフトウェアのレンズを通してとらえ、それを解決する人であると述べ、単にコードを書くだけの人ではないとした。
氏がこのような考えに至ったのは、自らのエンジニアおよび起業家としての体験からくるものだそうだ。ローソン氏はTwilioを創業する前に3つの会社を興している。そのうち2番目のStubHubという会社は、チケット販売や個人売買のマッチングを行うサービスを提供していた。このビジネスはeBayに買収されるほど成功したものだそうだ。StubHubでは、コンサートの1時間前までオンラインでの売買を可能とし、チケットのやりとりに宅配便やバイク便(メッセンジャー)を利用する。チケットのやりとりに電話連絡も伴うが、これをシステム化するには、PBXやIVRのようなシステムと高価な専用パッケージソフトを利用するしかなく、氏の考えたサービスを完全に実現できるものではなかったという。
3番目はスノーボードやスケートボードなどを扱う小売店のビジネスだった。ここでは、POSシステムを構築しようとしたが、やはり当時のシステムは高価でかつ柔軟性のない専用の機器とソフトウェアを利用するものだった。
これらの経験を経て、我々に必要なものは、特定のハードウェアや専用システムではなく、さまざまな問題に対してソフトウェアで解決できるようにするプラットフォームであると考えるようになったという。
コンピュータの歴史を見ても、数値計算からテキスト処理、音声・映像へとその処理対象が広がってきている。現在は、これらに加え、GPS、ジャイロ、カメラ、温度センサーやモーションセンサーなどからの情報も含めて、すべてをインターネットで処理できる時代になっているわけで、当然、ソフトウェアもこれらに対応し、制御できなければならないはずだ。そして、世界中には150億台ものデバイスがインターネットにつながり、プログラムできるようになっているそうで、これらを使ってあらゆる問題を解決できるのもソフトウェア人であるとした。
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