【インタビュー】リアルタイム世論分析を経営に生かす……NTTコムのソーシャルリスニングセンター
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
ネット上のデータの粒度、精度が向上することで、ソーシャルメディアの分析は単純なトレンドの把握にとどまらず、経営戦略上で活用できる情報や、顧客との関係性を強化するために利用されるケースも出てきている。とはいうものの、データの粒度、精度が向上したということはすなわち、分析対象となるデータ量が膨大になってくることでもある。また、素材となるデータはランダムな無構造なデータである。それを処理するには、大規模なストレージやCPUパワー、そしてなによりこれらのライフログデータを分析するアルゴリズムやスキル(=データサイエンス)が不可欠となる。
現在、ITをコストダウンや効率化のためではなく、積極的な経営戦略の立案や意思決定に活用するように、ITの企業での位置づけを変革する(Transformed IT)という動きが広がっている。ソーシャルリスニングもそのソリューションの一つとして注目されているのだが、一般的な企業ではそのためのリソース確保が課題となっている。データの収集と基本的な集計だけならクラウドサービスを利用すればよいかもしれないが、とくにデータ解析のスキル、データサイエンティストの不足は深刻だ。
このような状況に対処するため、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、ソーシャルリスニングセンター(SLC)を立ち上げ、包括的なソーシャルリスニングソリューションを提供する事業を開始しようとしている。5月中のサービスインを目指して、現在NTT Comグループ内でのトライアルを実施中だそうだ。
NTT Comでは、従来から「BuzzFinder」や「SocialEngage」といったテクノロジとVoC(Voice of Customer)分析などのサービスを提供してきたが、今回、SLCという有人のオペレーションセンターを稼働させることで、これらのサービスをワンストップで使えるようにし、より高度かつ効果的に進化させようとしている。もう少し詳細を見ていこう。
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