大学受験対策の開始時期は遅くなる傾向に | RBB TODAY

大学受験対策の開始時期は遅くなる傾向に

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大学受験対策を始めた時期-学年別(経年比較・入試方法別・入試難易度別)
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 ベネッセ教育開発センターが発表した「大学生の学習・生活実態調査報告書」によると、大学受験対策の開始時期は、2008年と比べ2012年は高校3年生から始める割合が高くなっており、遅くなっていることがわかった。

 同調査は、全国の大学生4,911人を対象に学習・生活についてインターネット調査を実施。調査期間は、2012年11月3日~8日。第1回は2008年10月上旬に実施し、今回は2回目となる。

 受験対策の開始時期は、「高校3年生」が60.7%と最多で、次いで「高校2年生」27.8%、「高校1年生」5.5%、「その他」6.0%が続いた。2008年と比べると受験対策の開始時期は遅くなっており、「高校3年生」の比率が5.1ポイント増加している。

 月別にみると、「高校3年の4月」が16.3%で最多となった。また、高校3年生の8月~10月に開始した人が2008年の18.8%から23.2%に増加していることから、受験対策の開始時期は遅くなっていることがわかった。

 入試方法別にみると、一般・センター入試よりも、一般推薦入試やAO入試、指定校推薦の方が受験対策の開始時期が遅い。また、入試難易度別にみると、偏差値が高いほど早く始める傾向にある。

 受験で経験した科目は、「英語」が75.9%と最多で、次いで「国語」71.1%、「数学」58.5%が続いた。平均受験科目数は4.1科目だが、「学力試験は受けていない」人も14.7%存在する。

 学部系統別にみると「理工」系統は「数学」の受験比率がもっとも高く、「理工」以外は「英語」がもっとも高い。入試方法別の平均受験科目数は、「一般・センター入試」5.3科目に対し、「一般推薦入試」2.6科目、「AO入試」1.6科目。設置者別では「国公立」5.8科目に対し、「私立」が3.2科目であった。

 大学選択で重視した点は、「興味のある学問分野があること」が62.1%と最多で、次いで「入試難易度が自分に合っていること」48.9%、「自宅から通えること」32.9%が続いた。2008年と比べて大きな変化は見られなかった。

大学受験対策の開始時期は遅くなる傾向に…ベネッセ調査

《工藤 めぐみ》

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